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遠い日の約束。
第7章 囚われた過去
そう…不安に思っていたことは俊樹も同じだった。
幸せに思っていたことも同じ。
同じ時に同じ思いで過ごしていたことに驚き、でも運命を感じた。

「ずっとね…心が満たされることがなかったの…彩ちゃんといても、春馬といても…どこか心にぽっかりと穴が開いたみたいに何かが足りなくて満たされることがなかった…だけどね。俊樹と出会えてそれが塞がった。さっき…私を抱いてくれて…身体も心も全てが満たされた…。『私は俊樹と出会うために生まれて来たんだ』って思ったの…」

その一言で俊樹の顔が歪んだ。
そして大粒の涙を流しながら唇が重なる。
大粒の涙は頬をつたい、私の膝の上にポタポタと落ちてくる。
だけど、そんなことを気にする暇もなくお互いに求めた。
俊樹の全てを知った私は、今までより俊樹の事を愛おしく思えもっと愛したいと、辛かった過去を消してあげられるように激しく求めた。
舌が絡み合えばクチュクチュと唾液が交わる音が響く。

「華が辛くないなら抱きたい…」

唇が離れると、その口から私を求める言葉が出る。
私もずっと俊樹が欲しくて欲しくてたまらない。
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