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遠い日の約束。
第7章 囚われた過去
ベッドの上にいる私たちと、鏡に映る私たちは、当たり前だけど同じ動きをする。
私たちは飽きることもなく舌を絡ませながらキスを続けた。
激しくなればなるほど、私の中心は疼いてキュンキュンと収縮しているのが分かる。
そのたびに俊樹の口から洩れる吐息が艶めかしく私を興奮させ、言われてもいないのに腰を上下にゆっくりと動かしだす。
あまり快楽が強いから浅い動きしかできない。
だけどそれだけでも十分に感じる。

「ンンンッ…」

キスの合間から零れる喘ぎ声。

「無理しないで」

「アッ…やだっ…」

唇を離して私を労わろうとする俊樹を追いかけて唇を重ねて舌をねじ込み俊樹の舌を追いかける。
もっと欲しくて舌を絡ませ吸い付きながら、腰は動く。

「ンッ…」

ふたつの事を同時に行えば自然と息が上がり、苦しくなる。
きっと眉間に皺を寄せて快楽とは程遠い顔をしていると思いながらも、もっと感じたい、もっと欲しいと貪欲に俊樹を求めていた。
だけど、私ひとりではそれは不可能に近くて、欲しくて欲しくてたまらないのにそれに手が届かなくて歯痒くて、涙を流しながら狂ったように求めた。

「華?」

私の様子が変なことに気がついた俊樹が無理やり私を引き離した。
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