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遠い日の約束。
第7章 囚われた過去

─…

──…

───…

『…華…?』

大好きな俊樹の声が私を呼ぶ。
この声が大好きで、抱きしめられているこの感覚が大好きで…全てにおいて私は…

『…好きっ…』

「華!!」

「えっ?…あれっ??」

大きな声で名前を呼ばれて目が覚めた。
そして、今の状況がつかめない。
戸惑っていると、頭の上から俊樹の笑い声が聞こえた。
顔を上げてみると、いつもの優しい表情で私を見つめながら笑っていた。

「寝ぼけてた?」

「…私…何か言った?」

「好きっって言ったよ…覚えてないの?」

クスクスと笑いながら告げられ、まさか口に出して言っているとは思わず、私は顔が真っ赤になる。

「その好きって私のことだよね?」

必死に笑いをこらえてるのが分かる。
一度口に出した言葉を消せるはずもなく…

「夢を見てた…俊樹の声が聞こえて、この声が好きだなって…」

「その思いが口に出たんだね…夢の中でも私がいてうれしいよ」

抱きしめられている腕に力が籠る。
素直に喜んでもらえてうれしいけど…

「怒らない?」

「んっ?怒られるようなことでもしたの?」

私はどう返事して良いのか分からないかった。
たかが夢。
されど夢…
俊樹に嘘はつけなかった。
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