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遠い日の約束。
第8章 嫉妬と不安
上にいる私が舌を差し込み、俊樹の舌を絡め取り寝起きの俊樹を刺激する。
最初はされるがままだった俊樹が、いつの間にか主導権を握り始め抱きしめていた腕を解いて、ブラウスを手繰り上げて胸を優しく包み込み乳首を触る。

「ンァッ…」

グリグリとつまみながら転がされれば、直ぐに硬くなり敏感になる。
朝なのにと理性は働いても欲には勝てない。
このまま抱かれたいと願ってしまう。
願っても大人の俊樹が流されることはない。

「続きは夜にね」

唇が離れ私を抱きしめながら甘く囁く。
その言葉にただ頷くしかない…
良い子良い子と頭を撫でた後に、ベッドから抜けだして朝食をとりながら他愛もない話をする。
15分ぐらいで食べ終えて、俊樹が準備をしている間に片づけをして7時45分に家を出る。
駅までは手を繋いで横を歩き、この短い時間が幸せを感じる。
フト俊樹を見上げれば、私の視線に気がつき、見下ろしてフッと笑う。
そこに言葉はいらない。
ただ傍にいてくれるだけで幸せだった。
心と身体が繋がって、早1か月。
ふたりで過ごすリズムも整い、毎日を幸せに暮らしている。
私が住んでいた部屋も近いうちに解約する予定で完全な同棲生活を始めることになっている。
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