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遠い日の約束。
第8章 嫉妬と不安
「部長が誘ってくれたんです。大和の面倒は最後までお任せします。大和。部長につきあってやれ」
「はい。分かりました。部長!!とことん飲みましょう」
大和さんは嬉しそうに部長にビールを注いでまだまだ飲む勢いだった。
春馬はそのまま私の手を握り個室を出ようとする。
「三宅!!明日覚えておけよ」
背中から部長の怒鳴り声が聞こえた。
春馬はケラケラ笑いながら私が靴を履くのを待ち、その間握られた手をそのままだった。
「部長、ご馳走様でした。ではお先に!!」
「あっ…ご馳走様でした…」
春馬に引っ張られながら慌てて挨拶だけをした。
大和さんに無理やり飲まされて春馬に悪態をついていた部長は私に軽く手を振って、さっさと帰れと手で合図をする。
私は軽く会釈だけして春馬と店を後にする。
手を繋いだまま、行く当ても分からず春馬に着いて行く。
大通りに出ると一台のタクシーを止めて私を乗せた。
このまま別れて帰るのかと思ったら、春馬まで乗り込んで一枚の名刺を運転手に渡した。
「ここに行ってもらえますか?」
名刺の住所を確認した運転手さんが頷いて車は走り出した。
私の家とは逆方向。
「はい。分かりました。部長!!とことん飲みましょう」
大和さんは嬉しそうに部長にビールを注いでまだまだ飲む勢いだった。
春馬はそのまま私の手を握り個室を出ようとする。
「三宅!!明日覚えておけよ」
背中から部長の怒鳴り声が聞こえた。
春馬はケラケラ笑いながら私が靴を履くのを待ち、その間握られた手をそのままだった。
「部長、ご馳走様でした。ではお先に!!」
「あっ…ご馳走様でした…」
春馬に引っ張られながら慌てて挨拶だけをした。
大和さんに無理やり飲まされて春馬に悪態をついていた部長は私に軽く手を振って、さっさと帰れと手で合図をする。
私は軽く会釈だけして春馬と店を後にする。
手を繋いだまま、行く当ても分からず春馬に着いて行く。
大通りに出ると一台のタクシーを止めて私を乗せた。
このまま別れて帰るのかと思ったら、春馬まで乗り込んで一枚の名刺を運転手に渡した。
「ここに行ってもらえますか?」
名刺の住所を確認した運転手さんが頷いて車は走り出した。
私の家とは逆方向。