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遠い日の約束。
第8章 嫉妬と不安
エレベータの中は密室でタクシーに乗っていた時よりドキドキが早打つ。
握っている手には自然と力が入り、うっすらと汗をかいていた。
間もなくするとチーンという音が響き渡りエレベーターの扉が開いた。
目の前には重厚なドアが一枚。
看板も何もないただの部屋?
春馬の事だから変な場所ではないだろうと思いながらどこか警戒する。
今までになかった感情に戸惑ってしまう。
そのまま手を引かれて、重圧の扉は意外と簡単に開かれた。
少し薄暗い…バーのようだった。
目の前に広がる夜景が目に飛び込み感嘆する。
あまりの夜景に見惚れてると手を引かれて一番奥のカウンターに連れていかれバースツールに座った。
「春馬さん久しぶりですね」
バーテンダーさんが私たちの所に来て春馬に挨拶をする。
「1年ぶり?ぐらいだからなぁ…俺はウィスキーロックで。華は…」
私に飲み物を聞いてくるけど、バーなんてほとんど来ないから何を頼んでいいのか分からず返答に困った。
「あ~…アルコール弱めで…さっぱりと甘めどっちがいい?」
「…さっぱりがいいかな」
「じゃあ、それで何か作ってよ」
答えられない私の代わりに春馬が慣れた感じで注文する。
「分かりました…炭酸は大丈夫ですか?」
「大丈夫です」
そういうと、バーデーダーさんはにっこりと笑って目の前から消えた。
握っている手には自然と力が入り、うっすらと汗をかいていた。
間もなくするとチーンという音が響き渡りエレベーターの扉が開いた。
目の前には重厚なドアが一枚。
看板も何もないただの部屋?
春馬の事だから変な場所ではないだろうと思いながらどこか警戒する。
今までになかった感情に戸惑ってしまう。
そのまま手を引かれて、重圧の扉は意外と簡単に開かれた。
少し薄暗い…バーのようだった。
目の前に広がる夜景が目に飛び込み感嘆する。
あまりの夜景に見惚れてると手を引かれて一番奥のカウンターに連れていかれバースツールに座った。
「春馬さん久しぶりですね」
バーテンダーさんが私たちの所に来て春馬に挨拶をする。
「1年ぶり?ぐらいだからなぁ…俺はウィスキーロックで。華は…」
私に飲み物を聞いてくるけど、バーなんてほとんど来ないから何を頼んでいいのか分からず返答に困った。
「あ~…アルコール弱めで…さっぱりと甘めどっちがいい?」
「…さっぱりがいいかな」
「じゃあ、それで何か作ってよ」
答えられない私の代わりに春馬が慣れた感じで注文する。
「分かりました…炭酸は大丈夫ですか?」
「大丈夫です」
そういうと、バーデーダーさんはにっこりと笑って目の前から消えた。