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遠い日の約束。
第1章 運命の出会い
次の日の土日は何もすることなく家で過ごした。
家で一人でいると色々と考えてしまうけど、外に行く気力もなかった。
月曜、火曜、水曜と春馬は直行直帰で会社で顔を合わすことなく時だけが過ぎていく。
水曜日のお昼過ぎに春馬から連絡が入った。
『今日の夜、行って良い?』
うれしくて即座にOKの返事を入れた。
仕事を頑張り定時で上がった
久しぶりにふたりっきりで会えると思うと心が弾み、いつも以上に腕をふるって春馬の好きな物ばかりを準備する。
21時過ぎた頃に春馬は疲れた顔をして帰ってきた。
「おつかれさま」
「連絡が遅くなってごめんな」
寂しそうな顔をして私を抱きしめてくれた。
その表情が何を意味するのか考えたくもなかった。
だって…嫌な予感しかしない。
ソファーに座った春馬は出したビールにも手をつけず、ずっと黙ったままだった。
「春馬?」
春馬の横に座って、膝の上に置いてある手に自分の手を重ねた。
その手を握り返し、その手が震えているのが分かる。
「………子供が…できたらしい」
春馬はぽつりとつぶやいた。
その言葉に驚いて春馬を見つめると、辛そうな悲しそうなそんな瞳をしていた。
なぜそんな顔をするのか理解できなかった。
子供ができてうれしくないのだろうか?
もちろん、そんな行為を奥さんとも続いていたと思うと心が鷲掴みにされそうになるほど苦しかったが子供が産めない私の身体。
春馬に子供を抱かせることのないできない私は、奥さんに子供ができたことを恨む筋合いがないのは分かっていた。
家で一人でいると色々と考えてしまうけど、外に行く気力もなかった。
月曜、火曜、水曜と春馬は直行直帰で会社で顔を合わすことなく時だけが過ぎていく。
水曜日のお昼過ぎに春馬から連絡が入った。
『今日の夜、行って良い?』
うれしくて即座にOKの返事を入れた。
仕事を頑張り定時で上がった
久しぶりにふたりっきりで会えると思うと心が弾み、いつも以上に腕をふるって春馬の好きな物ばかりを準備する。
21時過ぎた頃に春馬は疲れた顔をして帰ってきた。
「おつかれさま」
「連絡が遅くなってごめんな」
寂しそうな顔をして私を抱きしめてくれた。
その表情が何を意味するのか考えたくもなかった。
だって…嫌な予感しかしない。
ソファーに座った春馬は出したビールにも手をつけず、ずっと黙ったままだった。
「春馬?」
春馬の横に座って、膝の上に置いてある手に自分の手を重ねた。
その手を握り返し、その手が震えているのが分かる。
「………子供が…できたらしい」
春馬はぽつりとつぶやいた。
その言葉に驚いて春馬を見つめると、辛そうな悲しそうなそんな瞳をしていた。
なぜそんな顔をするのか理解できなかった。
子供ができてうれしくないのだろうか?
もちろん、そんな行為を奥さんとも続いていたと思うと心が鷲掴みにされそうになるほど苦しかったが子供が産めない私の身体。
春馬に子供を抱かせることのないできない私は、奥さんに子供ができたことを恨む筋合いがないのは分かっていた。