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遠い日の約束。
第10章 記憶の破片
オードブル等の店は決まっていた。
電話で注文するだけ。
お酒はスーパーで前もってお願いしておく。
そして当日になって男性社員にお願いして取りにいくだけ。
場所取りが一番大変で、朝一からずっとその場所で待機。
何時の時代の話よ!って思うけど、いまだにそれを実行する。
そして何より人が多い。
男女ともに新入社員の物色。
可愛い子がいないか、カッコいい人はいないかで、続々と人が参加するようになる。
今年も総勢30名ほどはあるだろうと予測は付く。
「華さん。この資料集めてもらっていいですか?」
俊樹がファイルを渡してくる。
中を見てみると数年前に私が作った資料だった。
それだったらPCの中に入っている。
「立花さん。これ私が作った資料なんですよ。PCに入ってますから送りますね。」
自分の席に戻り、必要なファイルを俊樹に送った。
「ありがとう…」
PCを開いて見た俊樹はお礼を言って少し仏頂面をしていた。
何か嫌な事でもあったのかなと首をかしげて俊樹を見ていたら、隣に座っていた春馬が周りに気がつかれないように笑い出した。
それを俊樹がじろりと睨む。
「草野…ちょっと来てくれ」
笑いながら私を呼んだ。
意味も分からず春馬のそばに行くと、空いている椅子を引き寄せ俊樹との間に座らされた。
電話で注文するだけ。
お酒はスーパーで前もってお願いしておく。
そして当日になって男性社員にお願いして取りにいくだけ。
場所取りが一番大変で、朝一からずっとその場所で待機。
何時の時代の話よ!って思うけど、いまだにそれを実行する。
そして何より人が多い。
男女ともに新入社員の物色。
可愛い子がいないか、カッコいい人はいないかで、続々と人が参加するようになる。
今年も総勢30名ほどはあるだろうと予測は付く。
「華さん。この資料集めてもらっていいですか?」
俊樹がファイルを渡してくる。
中を見てみると数年前に私が作った資料だった。
それだったらPCの中に入っている。
「立花さん。これ私が作った資料なんですよ。PCに入ってますから送りますね。」
自分の席に戻り、必要なファイルを俊樹に送った。
「ありがとう…」
PCを開いて見た俊樹はお礼を言って少し仏頂面をしていた。
何か嫌な事でもあったのかなと首をかしげて俊樹を見ていたら、隣に座っていた春馬が周りに気がつかれないように笑い出した。
それを俊樹がじろりと睨む。
「草野…ちょっと来てくれ」
笑いながら私を呼んだ。
意味も分からず春馬のそばに行くと、空いている椅子を引き寄せ俊樹との間に座らされた。