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遠い日の約束。
第10章 記憶の破片
「あのファイルな…立花持ってるぞ」
いまだに止まらない笑いは、憎たらしく意地悪をする笑いに変わった。
だけど、春馬の言いたいことが分からずポカンとしていると俊樹が慌てだした。
「三宅さん…それ以上言ったら許しませんよ」
「本当に、華に弱いな…」
「ふたりだけで分かる会話しないでください」
少し膨れて反撃すれば、春馬は真剣顔をする。
その表情にドキンとしたことは内緒…
「嫉妬だよ…お前が高宮と―――」
「三宅さん!!」
慌てた俊樹が春馬の言葉を遮るように叫んだけど遅い。
私が高宮くんと話しているのが気にいらなくて、欲しくもないファイルを探しに行かせようとしたということを分かってしまった。
俊樹の顔を見ると、バツが悪そうに何も映っていないPCを見て仕事をする振りをする。
「ねぇ…仕事…だよ?私…一応教育係だし…」
いじけている俊樹がかわいくて、私も笑いたいのを我慢した。
そうすると益々いじけて…慌ただしく外回りにでかけた。
これはまずいなと思う…。
いまだに止まらない笑いは、憎たらしく意地悪をする笑いに変わった。
だけど、春馬の言いたいことが分からずポカンとしていると俊樹が慌てだした。
「三宅さん…それ以上言ったら許しませんよ」
「本当に、華に弱いな…」
「ふたりだけで分かる会話しないでください」
少し膨れて反撃すれば、春馬は真剣顔をする。
その表情にドキンとしたことは内緒…
「嫉妬だよ…お前が高宮と―――」
「三宅さん!!」
慌てた俊樹が春馬の言葉を遮るように叫んだけど遅い。
私が高宮くんと話しているのが気にいらなくて、欲しくもないファイルを探しに行かせようとしたということを分かってしまった。
俊樹の顔を見ると、バツが悪そうに何も映っていないPCを見て仕事をする振りをする。
「ねぇ…仕事…だよ?私…一応教育係だし…」
いじけている俊樹がかわいくて、私も笑いたいのを我慢した。
そうすると益々いじけて…慌ただしく外回りにでかけた。
これはまずいなと思う…。