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遠い日の約束。
第10章 記憶の破片
俊樹が私の両手を取って、俊樹の頬に触れさせた。
ポカポカと暖かかった。
「華の手は私が暖めたかった…三宅さんに触れさせたくない…」
少しの嫉妬心が顔を出していた。
だから私は誰かに見られていてもいいと思って唇を重ねた。
こんなところで私がキスすると思っていなかったのか驚いていた顔をしていたけど、次の瞬間には俊樹の方から深いキスをしてきた。
淫らにもお互いの舌を絡ませクチュクチュと音が私の頭の中に響いていた。
どのくらいキスをしていただろう…
名残惜しくも離れた唇からは金色の糸が引いていた。
お互いがトロンとした視線を絡ませながら、私は俊樹の胸に顔を沈めた。
「俊樹と…一緒に場所取りしたかった・・」
「私も…午前中に三宅さんから誘われてね。ひとりだったら来たくてもこれなかった」
私の髪を撫でる手は私の心を安らげてくれる。
「ねぇ…こんな話聞かされるの嫌かもしれないけど…」
前々から思っていたことを口にしようと思った。
「何?」
「あのね…春馬と付き合ってる時…ランチもいかなかったし、一緒に出勤することもなかったの。会社では仕事以外の話しなかったし、バレたらダメだってある程度距離を取ってつきあってた」
ポカポカと暖かかった。
「華の手は私が暖めたかった…三宅さんに触れさせたくない…」
少しの嫉妬心が顔を出していた。
だから私は誰かに見られていてもいいと思って唇を重ねた。
こんなところで私がキスすると思っていなかったのか驚いていた顔をしていたけど、次の瞬間には俊樹の方から深いキスをしてきた。
淫らにもお互いの舌を絡ませクチュクチュと音が私の頭の中に響いていた。
どのくらいキスをしていただろう…
名残惜しくも離れた唇からは金色の糸が引いていた。
お互いがトロンとした視線を絡ませながら、私は俊樹の胸に顔を沈めた。
「俊樹と…一緒に場所取りしたかった・・」
「私も…午前中に三宅さんから誘われてね。ひとりだったら来たくてもこれなかった」
私の髪を撫でる手は私の心を安らげてくれる。
「ねぇ…こんな話聞かされるの嫌かもしれないけど…」
前々から思っていたことを口にしようと思った。
「何?」
「あのね…春馬と付き合ってる時…ランチもいかなかったし、一緒に出勤することもなかったの。会社では仕事以外の話しなかったし、バレたらダメだってある程度距離を取ってつきあってた」