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遠い日の約束。
第10章 記憶の破片
言葉とキスとで私の心は満たされていた。
それからしばらく抱き合ったままお互いを暖めあい、春馬が帰ってくる頃離れて座った。
その距離が寂しくてひざ掛けの下で手を繋いで時間を過ごした。
春馬と高宮くんが戻ってきて代わりに食事に出てもどってきたら3時近かった。
それから俊樹と春馬は仕事に戻って、私と高宮くんはまた時間を持て余すことになった。
「草野さんって…三宅さんとつきあってるんですか?」
することも話すこともなくボーッとしていると高宮くんが口を開いた。
その言葉にすぐさま返事をすることができずにいた。
「すごく仲がいいですよね…さっきだって…本当は俺とじゃなくて草野さんと行きたかったんじゃないですか?ばれないように…俺を誘った…」
違う意味で観察力がすごいと思った。
「何言ってるの?三宅さんは既婚者よ。子供も去年生まれて幸せなのよ。」
「でも一緒に住んでませんよね。男なんて、子供がいても浮気は出来るんです」
きっぱりと言い切る彼が憎たらしく思えてくる。
春馬をそんな風に見ていた彼に苛立ちを感じた。
「三宅さんを馬鹿にしてる?今の言葉…彼を侮辱している様にしか取れない…。私は三宅さんの事尊敬してる…まだ半年しか見ていないのに分かったようなこと言わないで」
イライラでついついきつい言い方をしてしまった。
だけど許せなかった。
それからしばらく抱き合ったままお互いを暖めあい、春馬が帰ってくる頃離れて座った。
その距離が寂しくてひざ掛けの下で手を繋いで時間を過ごした。
春馬と高宮くんが戻ってきて代わりに食事に出てもどってきたら3時近かった。
それから俊樹と春馬は仕事に戻って、私と高宮くんはまた時間を持て余すことになった。
「草野さんって…三宅さんとつきあってるんですか?」
することも話すこともなくボーッとしていると高宮くんが口を開いた。
その言葉にすぐさま返事をすることができずにいた。
「すごく仲がいいですよね…さっきだって…本当は俺とじゃなくて草野さんと行きたかったんじゃないですか?ばれないように…俺を誘った…」
違う意味で観察力がすごいと思った。
「何言ってるの?三宅さんは既婚者よ。子供も去年生まれて幸せなのよ。」
「でも一緒に住んでませんよね。男なんて、子供がいても浮気は出来るんです」
きっぱりと言い切る彼が憎たらしく思えてくる。
春馬をそんな風に見ていた彼に苛立ちを感じた。
「三宅さんを馬鹿にしてる?今の言葉…彼を侮辱している様にしか取れない…。私は三宅さんの事尊敬してる…まだ半年しか見ていないのに分かったようなこと言わないで」
イライラでついついきつい言い方をしてしまった。
だけど許せなかった。