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遠い日の約束。
第10章 記憶の破片
17時半を過ぎた頃、仕事を終えた社員たちがチラホラと顔を出してくる。
その中で、営業部のみんなが頼んでいた食材や飲み物を持ってきてくれた。
18時きっかりにお花見はスタートする。
今年は総勢40名。
勝手に輪ができてそれぞれが楽しんでいた。
私は今年も部長の隣に呼ばれてチビチビと酎ハイを口にする。
俊樹はと言えば、少し離れた輪の中にいた。
両隣には篠原さんと早坂さんが陣取っていた。
身体を摺り寄せながら好き好きアピールを繰り返す。
それを窘めるでもなく、されるがままになりながらビールを飲んでいる俊樹にイライラいする。
「気にするな…あいつはお前に惚れてるんだから…分かってるだろう?」
イライラしている私に部長が優しく諭してくる。
分かっていても気持ちがついていかない。
俊樹が高宮くんに焼くように、私だって焼くんだよ…。
つきあってるって宣言してないから大っぴらに横に行くことも出来ずに、部長の隣で静かに飲むことにした。
極力、俊樹の方は見ないようにして。
その中で、営業部のみんなが頼んでいた食材や飲み物を持ってきてくれた。
18時きっかりにお花見はスタートする。
今年は総勢40名。
勝手に輪ができてそれぞれが楽しんでいた。
私は今年も部長の隣に呼ばれてチビチビと酎ハイを口にする。
俊樹はと言えば、少し離れた輪の中にいた。
両隣には篠原さんと早坂さんが陣取っていた。
身体を摺り寄せながら好き好きアピールを繰り返す。
それを窘めるでもなく、されるがままになりながらビールを飲んでいる俊樹にイライラいする。
「気にするな…あいつはお前に惚れてるんだから…分かってるだろう?」
イライラしている私に部長が優しく諭してくる。
分かっていても気持ちがついていかない。
俊樹が高宮くんに焼くように、私だって焼くんだよ…。
つきあってるって宣言してないから大っぴらに横に行くことも出来ずに、部長の隣で静かに飲むことにした。
極力、俊樹の方は見ないようにして。