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遠い日の約束。
第10章 記憶の破片
「草野さん。大変です!!!飲み物が足りません」
宴会も1時間を過ぎた頃、たくさんあった飲み物は姿がみえなくなり、その代わりに空いた缶が転がっている。
いつもより飲みが早く、例年と同じ量では足りなかったようだった。
「買いに行くしかないかな…高宮くん行ける?」
「はい。大丈夫です!!」
元気よく返事する高宮くんを頼もしいと思いながらふたりで買い出しにでかけた。
歩いて10分程にあるコンビニは人がごった返していた。
ここで買い込んで花見をしに行く人ばかりで、少し足を延ばして違うスーパーに向かった。
そこには惣菜やお酒は山のようにあり、欲しい分だけ確保できた。
だけど、ここで困ったことが起きた。
ふたりでは持って帰れそうにない飲み物の量。
買いすぎたと思ったのはお会計を済ませた後だった。
さすがにこれは無理と頭を抱えてると息を切らして俊樹と春馬が走ってきた。
「買い出し行くなら声かけろ」
春馬が少し怒った口調で言いながら私が持っているビニール袋とサッカー台の上にあるビニール袋を三人で手分けして持ってくれた。
そして何も言わずに歩き出す三人を私は手ぶらでついていく。
「ねぇ…何か持つよ」
そう言っても、誰も私に持たせてくれない。
宴会も1時間を過ぎた頃、たくさんあった飲み物は姿がみえなくなり、その代わりに空いた缶が転がっている。
いつもより飲みが早く、例年と同じ量では足りなかったようだった。
「買いに行くしかないかな…高宮くん行ける?」
「はい。大丈夫です!!」
元気よく返事する高宮くんを頼もしいと思いながらふたりで買い出しにでかけた。
歩いて10分程にあるコンビニは人がごった返していた。
ここで買い込んで花見をしに行く人ばかりで、少し足を延ばして違うスーパーに向かった。
そこには惣菜やお酒は山のようにあり、欲しい分だけ確保できた。
だけど、ここで困ったことが起きた。
ふたりでは持って帰れそうにない飲み物の量。
買いすぎたと思ったのはお会計を済ませた後だった。
さすがにこれは無理と頭を抱えてると息を切らして俊樹と春馬が走ってきた。
「買い出し行くなら声かけろ」
春馬が少し怒った口調で言いながら私が持っているビニール袋とサッカー台の上にあるビニール袋を三人で手分けして持ってくれた。
そして何も言わずに歩き出す三人を私は手ぶらでついていく。
「ねぇ…何か持つよ」
そう言っても、誰も私に持たせてくれない。