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遠い日の約束。
第1章 運命の出会い
「失礼します」
ノックをしてから応接室に入り、部長と客人であろう方にお茶を出して部屋を出ようとして呼び止められる。
「ああ。草野。紹介しておこうか」
そういって、部長は立ちがると客人も立ち上がり、私と顔を見合わせた。
「「あっ」」
客人と私の言葉が重なった。
「んっ??知り合いか?」
2人の間の奇妙な空気を読み取った部長が間に入り聞く。
「えっ…数週間前に電車の中でお会いした…だけです…」
「ええ。電車で一度」
彼はにっこりと笑って私の説明に一言、付け加えた。
「それは奇遇だな。だったらやっぱり立花くんは草野にまかせることにするよ。」
部長は一人で納得したような頷いた。
「草野。今日から同じ営業課に配属される立花君だ。先月までニューヨーク支社で働いていたエリートだ。まぁ、仕事の事は大丈夫だとは思うが、それ以外のことで力になってやってくれ。」
「立花俊樹(としき)です。よろしくお願いします。」
さっと右手を出して握手を求められた。
「草野 華です。よろしくお願いしま…キャッ」
握手をしようと手を触れた瞬間、前のように静電気が起きて火花が散った。
指先がジンジンとして痺れが残っていた。
「また…ですね。大丈夫ですか?」
立花さんは心配そうに私に聞いてきてくれた。
ノックをしてから応接室に入り、部長と客人であろう方にお茶を出して部屋を出ようとして呼び止められる。
「ああ。草野。紹介しておこうか」
そういって、部長は立ちがると客人も立ち上がり、私と顔を見合わせた。
「「あっ」」
客人と私の言葉が重なった。
「んっ??知り合いか?」
2人の間の奇妙な空気を読み取った部長が間に入り聞く。
「えっ…数週間前に電車の中でお会いした…だけです…」
「ええ。電車で一度」
彼はにっこりと笑って私の説明に一言、付け加えた。
「それは奇遇だな。だったらやっぱり立花くんは草野にまかせることにするよ。」
部長は一人で納得したような頷いた。
「草野。今日から同じ営業課に配属される立花君だ。先月までニューヨーク支社で働いていたエリートだ。まぁ、仕事の事は大丈夫だとは思うが、それ以外のことで力になってやってくれ。」
「立花俊樹(としき)です。よろしくお願いします。」
さっと右手を出して握手を求められた。
「草野 華です。よろしくお願いしま…キャッ」
握手をしようと手を触れた瞬間、前のように静電気が起きて火花が散った。
指先がジンジンとして痺れが残っていた。
「また…ですね。大丈夫ですか?」
立花さんは心配そうに私に聞いてきてくれた。