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遠い日の約束。
第10章 記憶の破片
立っているのもやっとで、なぜか動悸も早く身体に熱がこもる。
座っていた時には感じもしなかった酔いが、立った瞬間に襲ってきた感じがした。
「とりあえず、座りましょうか…奥借りるよ」
カウンターの席ではなく、奥にある個室に支えられがら移動する。
歩いて間、目がグルグル回る感じがして身体に力も入らなくて、でもフワフワしていた。
高宮くんの手によってソファーに座らされ、水を手渡された。
だけど、手が震えていてコップを握ることすらできなかった。
初めての経験で戸惑い高宮くんを見上げると、彼は優しい笑顔で私を見ていた。
「お水…飲みたい?」
その言葉に私は素直に頷いた。
この身体の芯から沸き起こる熱を抑えたかった。
その熱が、ある熱に似ているのを感じ取ってしまったから、一刻も早くおさめたかった。
彼は私の手からコップを取り上げると、自分で飲み始めた。
私の水…と思っていると、水を飲んでいた唇が私の唇と重なった。
少しずつ私の中に流れ込む水を、私はただ飲み込むが上手く飲み込めなくて口の端からこぼれ落ちた。
それを何度か繰り返し、途中から水と共に舌も私の中に入ってくる。
口内を荒し、私の舌を捉え絡めてくる。
その彼の舌に嫌悪感が走る。
座っていた時には感じもしなかった酔いが、立った瞬間に襲ってきた感じがした。
「とりあえず、座りましょうか…奥借りるよ」
カウンターの席ではなく、奥にある個室に支えられがら移動する。
歩いて間、目がグルグル回る感じがして身体に力も入らなくて、でもフワフワしていた。
高宮くんの手によってソファーに座らされ、水を手渡された。
だけど、手が震えていてコップを握ることすらできなかった。
初めての経験で戸惑い高宮くんを見上げると、彼は優しい笑顔で私を見ていた。
「お水…飲みたい?」
その言葉に私は素直に頷いた。
この身体の芯から沸き起こる熱を抑えたかった。
その熱が、ある熱に似ているのを感じ取ってしまったから、一刻も早くおさめたかった。
彼は私の手からコップを取り上げると、自分で飲み始めた。
私の水…と思っていると、水を飲んでいた唇が私の唇と重なった。
少しずつ私の中に流れ込む水を、私はただ飲み込むが上手く飲み込めなくて口の端からこぼれ落ちた。
それを何度か繰り返し、途中から水と共に舌も私の中に入ってくる。
口内を荒し、私の舌を捉え絡めてくる。
その彼の舌に嫌悪感が走る。