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遠い日の約束。
第10章 記憶の破片
部屋に着くと、私はベッドに寝かせられふたりはどこかえに消えてしまった。
安らぐはずのベッドで安らぐことはできなかった。
もうここは私がいていい場所ではない。
ここにいる資格など私にはなかった。
歩くこともままならないながらも、この家を出ようとドアに向かって歩き出す。
だけど、足は言うことをきいてくれず、もつれながら倒れてしまう。
その音に気がついた俊樹と春馬が慌ててベッドルームに入ってきた。
床に倒れている私を見て、俊樹が抱き上げてベットに連れて行ってくれた。
だけど、私の居場所はここじゃない…
「ごめんなさい…私…私…」
我慢していた思いが込み上げて声を出して泣いた。
怖かった思いや、俊樹を裏切ってしまった思い、そしてそんな中でも誰かに抱いてほしいと思う自分に涙がとまらなかった。
「大丈夫…華は何も悪くない…」
泣きじゃくる私を抱きしめながら耳元で何度も大丈夫だと告げる。
そんな私たちを見ながら春馬が帰ったことに私たちは気がつかなった。
涙は止まることなく溢れ出る。
それと同じように身体は熱を発する。
ここにいるべきじゃないのに俊樹に抱いてほしくて懇願する。
「抱いて…俊樹…私を抱いて…」
その言葉に俊樹の顔が歪む。
そんな顔をさせる自分が許せないと思いながら、この疼きをどうにかしてほしかった。
安らぐはずのベッドで安らぐことはできなかった。
もうここは私がいていい場所ではない。
ここにいる資格など私にはなかった。
歩くこともままならないながらも、この家を出ようとドアに向かって歩き出す。
だけど、足は言うことをきいてくれず、もつれながら倒れてしまう。
その音に気がついた俊樹と春馬が慌ててベッドルームに入ってきた。
床に倒れている私を見て、俊樹が抱き上げてベットに連れて行ってくれた。
だけど、私の居場所はここじゃない…
「ごめんなさい…私…私…」
我慢していた思いが込み上げて声を出して泣いた。
怖かった思いや、俊樹を裏切ってしまった思い、そしてそんな中でも誰かに抱いてほしいと思う自分に涙がとまらなかった。
「大丈夫…華は何も悪くない…」
泣きじゃくる私を抱きしめながら耳元で何度も大丈夫だと告げる。
そんな私たちを見ながら春馬が帰ったことに私たちは気がつかなった。
涙は止まることなく溢れ出る。
それと同じように身体は熱を発する。
ここにいるべきじゃないのに俊樹に抱いてほしくて懇願する。
「抱いて…俊樹…私を抱いて…」
その言葉に俊樹の顔が歪む。
そんな顔をさせる自分が許せないと思いながら、この疼きをどうにかしてほしかった。