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遠い日の約束。
第11章 情と愛
ダメだと分かっていても心は正直に口から言葉がこぼれ出る。

「イキたい…イカせてぇ…」

その言葉に口角が上がるのが分かる。

「指でいいの?私のモノじゃなくても?」

意地悪な物言いに、お願いと涙目で訴える。

「それは…夜がアアッいいの…今は…このまアッ…」

最後まで言い終わらないうちに、俊樹の指が一番言い場所を激しく突いてくる。
そんなにされたら簡単にイッちゃう。
待つことなんて無理なことは私も俊樹も知っている。

「アッ…そんなっ…ダメ…そんな…イッちゃう…俊樹…」

俊樹の頭にしがみついて、押し寄せる波に購うことなくイッた。
荒い息をしている私の中からするりと指が引き抜かれ、愛液で濡れている指を妖艶にペロリと舐め見せる。
その仕草にゾクリとする。
もっとめちゃくちゃにして欲しいと欲望が渦巻く。

「入れ…て…」

躊躇なく、その言葉を口にする。
だけど、俊樹は困った顔をしてギュッと私を抱きしめる。

「持ってきてないから無理だよ。夜まで我慢して?」

「つけなくていいから…」

どうしても欲しい。
ぐちゃぐちゃにされて忘れたい…
それが何かなんて分からないけど、激しくされて全てを忘れさりたかった。
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