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遠い日の約束。
第11章 情と愛
「お弁当…作って行ってやれって言ったの俊樹なの…」
春馬は目を丸くして私を見つめた。
「最近…あまりご飯食べてないでしょう?見て分かるぐらいやつれてる…話とかは聞けるけど、食事のことは自分にできないからって…ちゃんと食べてる?食べないと駄目だよ?」
苦笑して、私の頭をクシャクシャと撫でた。
「ごめんな…心配かけて…。食事はしてるよ。だから気にするな」
無理に笑っているのが手に取るように分かる。
すっかりやつれた顔をして、食べているわけがなかった。
「嘘…ばれないと思ってるの?そんなつきあいしてきてないよ」
本気で好きだった相手だから、今でも春馬の変化には敏感に反応できる。
春馬だってそう。
いまだに私の変化を瞬時に読み取ってくれる。
「…それなりに色々あるさ…。それより華の方はどうなんだ?立花とうまくやってるのか?」
話を逸らされたと分かりながらも、無理やりだけどお弁当を残さず食べてくれたことに安堵していた。
今、話さないのは聞いてほしくないから。
だったら、これ以上聞くわけには行かない。
「ちゃんとやってるよ……まぁ…最近心配性なのが困りものだけどね」
一瞬、春馬の顔が曇った。
春馬は目を丸くして私を見つめた。
「最近…あまりご飯食べてないでしょう?見て分かるぐらいやつれてる…話とかは聞けるけど、食事のことは自分にできないからって…ちゃんと食べてる?食べないと駄目だよ?」
苦笑して、私の頭をクシャクシャと撫でた。
「ごめんな…心配かけて…。食事はしてるよ。だから気にするな」
無理に笑っているのが手に取るように分かる。
すっかりやつれた顔をして、食べているわけがなかった。
「嘘…ばれないと思ってるの?そんなつきあいしてきてないよ」
本気で好きだった相手だから、今でも春馬の変化には敏感に反応できる。
春馬だってそう。
いまだに私の変化を瞬時に読み取ってくれる。
「…それなりに色々あるさ…。それより華の方はどうなんだ?立花とうまくやってるのか?」
話を逸らされたと分かりながらも、無理やりだけどお弁当を残さず食べてくれたことに安堵していた。
今、話さないのは聞いてほしくないから。
だったら、これ以上聞くわけには行かない。
「ちゃんとやってるよ……まぁ…最近心配性なのが困りものだけどね」
一瞬、春馬の顔が曇った。