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遠い日の約束。
第11章 情と愛
お店は駅前の居酒屋にした。
一番奥の半個室に通されて乾杯をする。
もちろん私は酎ハイをチビチビと飲む。
その間に春馬はビールを2杯と日本酒を飲んでいた。
何も話さない個室は少し居心地が悪い。
「ねぇ…何があったの?…何もないは通用しないよ」
運ばれてきた料理に手を付けながら、聞いても返事はない。
ただ黙々とお酒を口に運び時間だけが過ぎるのを待っているかのようだった。
「春馬…私じゃ力になれない?」
返事をしない春馬に寂しさを感じた。
「もう…大事なことは言えない?」
「なぁ…」
漸く口を開いても、何かを躊躇っているのか言葉を紡がない。
ただ何かを考えている様に瞳を閉じていた。
「春馬の事…今でも大事に思ってるよ。つらいことがあるなら力になりたい…」
手に持っている日本酒をクイッと開ける。
そして背もたれに身体を預けて私の方に冷たい視線を投げつける。
「力になりたい…か…。だったら、うちに来れる?朝まで一緒にいてよ」
初めて見る冷ややかに瞳にドキッとする。
一番奥の半個室に通されて乾杯をする。
もちろん私は酎ハイをチビチビと飲む。
その間に春馬はビールを2杯と日本酒を飲んでいた。
何も話さない個室は少し居心地が悪い。
「ねぇ…何があったの?…何もないは通用しないよ」
運ばれてきた料理に手を付けながら、聞いても返事はない。
ただ黙々とお酒を口に運び時間だけが過ぎるのを待っているかのようだった。
「春馬…私じゃ力になれない?」
返事をしない春馬に寂しさを感じた。
「もう…大事なことは言えない?」
「なぁ…」
漸く口を開いても、何かを躊躇っているのか言葉を紡がない。
ただ何かを考えている様に瞳を閉じていた。
「春馬の事…今でも大事に思ってるよ。つらいことがあるなら力になりたい…」
手に持っている日本酒をクイッと開ける。
そして背もたれに身体を預けて私の方に冷たい視線を投げつける。
「力になりたい…か…。だったら、うちに来れる?朝まで一緒にいてよ」
初めて見る冷ややかに瞳にドキッとする。