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遠い日の約束。
第11章 情と愛
今、彼が何を考えているのかさっぱり分からなかった。
もう私が知っている春馬じゃない気がした。
「じょっ…冗談よね…いやぁね~…もう…春馬ったら」
その雰囲気を壊す様に明るく笑っても、声は震え泣きそうだった。
「冗談だよ…本気にするな。」
フッと笑って、いつもの口調で私の頭をワシャワシャと撫でて席をたった。
「帰ろうか…帰って立花に祝って貰え…もう、俺は華の彼氏じゃないんだから」
その一言に、もう、俺に関わるなと一線を引かれた感じがして寂しさが広がった。
スタスタとレジに向かう春馬を急いで追い、何も言えなくて、ただ春馬の後ろをついていくことしかできなかった。
大通りに出ればタクシーを拾う。
乗るように言われたけど乗れなかった。
一線を引かれても、このまま春馬と別れることができなかった。
なぜか嫌な感じがして、春馬をひとりで帰らせたくはなかった。
「華…帰れよ…立花が待ってるんだろう?」
私の背中を押して無理やりタクシーに乗せようとする。
だけど、私は硬くなに拒否して春馬の服を握りしめた。
「華。帰れ!!」
少し強い口調だった。
それでも私は服を離さなかった。
自分でも何をしたいのか分からず、だけどどうしても離せなかった。
そんな私を見て、小さく溜息をつく。
そして、春馬の手が私の頬に触れた。
「うちに…来る…か…?」
もう私が知っている春馬じゃない気がした。
「じょっ…冗談よね…いやぁね~…もう…春馬ったら」
その雰囲気を壊す様に明るく笑っても、声は震え泣きそうだった。
「冗談だよ…本気にするな。」
フッと笑って、いつもの口調で私の頭をワシャワシャと撫でて席をたった。
「帰ろうか…帰って立花に祝って貰え…もう、俺は華の彼氏じゃないんだから」
その一言に、もう、俺に関わるなと一線を引かれた感じがして寂しさが広がった。
スタスタとレジに向かう春馬を急いで追い、何も言えなくて、ただ春馬の後ろをついていくことしかできなかった。
大通りに出ればタクシーを拾う。
乗るように言われたけど乗れなかった。
一線を引かれても、このまま春馬と別れることができなかった。
なぜか嫌な感じがして、春馬をひとりで帰らせたくはなかった。
「華…帰れよ…立花が待ってるんだろう?」
私の背中を押して無理やりタクシーに乗せようとする。
だけど、私は硬くなに拒否して春馬の服を握りしめた。
「華。帰れ!!」
少し強い口調だった。
それでも私は服を離さなかった。
自分でも何をしたいのか分からず、だけどどうしても離せなかった。
そんな私を見て、小さく溜息をつく。
そして、春馬の手が私の頬に触れた。
「うちに…来る…か…?」