この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遠い日の約束。
第11章 情と愛
「アアアッ…春馬っ…春馬っ…イッちゃう…そんなにされるとイッちゃう…」
春馬の頭を抱きしめながら、高みに駆けあがる。
もう無理だと、全てを開放しようとした時だった。
♬♬♬♬♬♬♬♬
どこからともなく電子音が鳴り響く。
それは私のスマホで、俊樹からの呼び出しだった。
その瞬間に全ては現実に引き戻され、甘い時間は終わりを告げた。
残ったのは罪悪感といたたまれない思いだった。
春馬は乳首から口を離し、私を抱きしめた。
一瞬見た表情は、その電話が誰からなのか察した風だった。
鳴りやまないメロディに室内が占領される。
この音がこれほどまでに怖いと思ったことはない。
その音はある一定の間隔で何度も鳴り響いていた。
きっと心配してるんだと思う。
だけど、出ることが出来ずにいた。
「華…タクシー呼ぶから」
私から離れて電話をしようとする春馬の手を止めた。
「華…今なら戻れるから…電話に出て、休日出勤したお礼に一杯おごってもらって帰るところって言えば大丈夫だから…」
いつもの優しい表情で告げる。
だけど、春馬をひとりにしておくことなんてできない。
傷ついている春馬を一人残して帰ることなんてできなかった。
「春馬…話して…何があったのか話てよ。じゃないと帰れない…。今の春馬を置いてなんて帰れないよ」
春馬の頭を抱きしめながら、高みに駆けあがる。
もう無理だと、全てを開放しようとした時だった。
♬♬♬♬♬♬♬♬
どこからともなく電子音が鳴り響く。
それは私のスマホで、俊樹からの呼び出しだった。
その瞬間に全ては現実に引き戻され、甘い時間は終わりを告げた。
残ったのは罪悪感といたたまれない思いだった。
春馬は乳首から口を離し、私を抱きしめた。
一瞬見た表情は、その電話が誰からなのか察した風だった。
鳴りやまないメロディに室内が占領される。
この音がこれほどまでに怖いと思ったことはない。
その音はある一定の間隔で何度も鳴り響いていた。
きっと心配してるんだと思う。
だけど、出ることが出来ずにいた。
「華…タクシー呼ぶから」
私から離れて電話をしようとする春馬の手を止めた。
「華…今なら戻れるから…電話に出て、休日出勤したお礼に一杯おごってもらって帰るところって言えば大丈夫だから…」
いつもの優しい表情で告げる。
だけど、春馬をひとりにしておくことなんてできない。
傷ついている春馬を一人残して帰ることなんてできなかった。
「春馬…話して…何があったのか話てよ。じゃないと帰れない…。今の春馬を置いてなんて帰れないよ」