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遠い日の約束。
第11章 情と愛
長い抱擁の後、俊樹は部屋にあがり春馬の傍に行った。
初めは怒りに満ちていた表情も、春馬の姿を見て苦痛に歪む。
「大丈夫ですか…顔色悪いですよ」
何を言い出すのかとハラハラしていると、そんな言葉を投げかけた。
先程より、確実に顔色が悪くなっているのが分かった。
具合が悪いのに寝ることもせずに俊樹が来るのを待っていたことに気がついても遅い。
いつもいつも、私は誰かを傷つけて不幸にする。
「…悪かったな…こんな感じで…ほっとけなかったらしい…だから怒るなよ。華のこと」
「正直…三宅さんの顔を見たら殴るだろうなと思っていました……けど、今の三宅さんの状況を見て諦めました……華じゃなくてもひとりにはできない……もう少し自分の身体労わってください。ご飯食べて、きちんと睡眠とって……」
「悪かった…。」
一言謝って、頭をかかえる。
その姿がいたたまれない。
「俊樹…私…帰れないよ…このまま、春馬を残して帰れない」
せっかく迎えに来てくれた俊樹に申し訳ないと思いながら告げた。
このまま帰ったら、もう二度と会えなくなるんじゃないかと思えて怖くなる。
「華…帰りな。俺は大丈夫だから…」
無理やり笑顔を作るが、それはもう笑顔になっていない。
明らかに様子がおかしい。
初めは怒りに満ちていた表情も、春馬の姿を見て苦痛に歪む。
「大丈夫ですか…顔色悪いですよ」
何を言い出すのかとハラハラしていると、そんな言葉を投げかけた。
先程より、確実に顔色が悪くなっているのが分かった。
具合が悪いのに寝ることもせずに俊樹が来るのを待っていたことに気がついても遅い。
いつもいつも、私は誰かを傷つけて不幸にする。
「…悪かったな…こんな感じで…ほっとけなかったらしい…だから怒るなよ。華のこと」
「正直…三宅さんの顔を見たら殴るだろうなと思っていました……けど、今の三宅さんの状況を見て諦めました……華じゃなくてもひとりにはできない……もう少し自分の身体労わってください。ご飯食べて、きちんと睡眠とって……」
「悪かった…。」
一言謝って、頭をかかえる。
その姿がいたたまれない。
「俊樹…私…帰れないよ…このまま、春馬を残して帰れない」
せっかく迎えに来てくれた俊樹に申し訳ないと思いながら告げた。
このまま帰ったら、もう二度と会えなくなるんじゃないかと思えて怖くなる。
「華…帰りな。俺は大丈夫だから…」
無理やり笑顔を作るが、それはもう笑顔になっていない。
明らかに様子がおかしい。