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遠い日の約束。
第11章 情と愛
「…華が三宅さんの事をほっておけなかった気持ちもわかる…まさかあそこまでとは思わなかった…。…理由は聞けた?」
私はただ頷いた。
話ていいのかと悩んだけど、話すことにした。
「聞いたよ…。春馬の子供…血が繋がってないって…奥さんが浮気していた人の子供だったって…」
「…そう…」
小さく、そう返事を返してきた。
今、俊樹がどんな表情をして何を考えているのか分からなかった。
振り返ればいいのにそれができずに、ただ下を向いたまま、俊樹が声をかけてくれるのを待つ私はずるいのかもしれない。
どのくらい沈黙が続いたのか、やはり声をかけたのは俊樹の方からだった。
「そろそろ寝ようか…」
その言葉にただ頷いて、今日は1人で寝るのかなと思っていると、ソファーから立ち上がる気配を感じた。
部屋の電気が消え、私の横に寝転びいつものように私を呼ぶ。
「華、おいで」
少し躊躇いながら俊樹の横に寝転び腕枕をしてもらい、シャツを控えめに握った。
「恥ずかしがらなくていいから」
クスクスと笑いながら私を引き寄せて、いつもの体制になって私を抱擁する。
やっぱり落ち着くと思う私はいけない女なのだろうか。
さっきは春馬の腕の中で安らぎを感じた。
そして今は俊樹の腕の中でも安らぎを感じている。
抱かれたいと思うのは俊樹。
だけどほっておけないのは春馬。
愛と情…
分からなくなる。
私は何をしたいのか…分からなくなった。
色々とありすぎ頭がいっぱいなのか横になると睡魔が襲ってくる。
心地よい温くもりと、落ちつく匂いに誘われて眠りに落ちる。
私はただ頷いた。
話ていいのかと悩んだけど、話すことにした。
「聞いたよ…。春馬の子供…血が繋がってないって…奥さんが浮気していた人の子供だったって…」
「…そう…」
小さく、そう返事を返してきた。
今、俊樹がどんな表情をして何を考えているのか分からなかった。
振り返ればいいのにそれができずに、ただ下を向いたまま、俊樹が声をかけてくれるのを待つ私はずるいのかもしれない。
どのくらい沈黙が続いたのか、やはり声をかけたのは俊樹の方からだった。
「そろそろ寝ようか…」
その言葉にただ頷いて、今日は1人で寝るのかなと思っていると、ソファーから立ち上がる気配を感じた。
部屋の電気が消え、私の横に寝転びいつものように私を呼ぶ。
「華、おいで」
少し躊躇いながら俊樹の横に寝転び腕枕をしてもらい、シャツを控えめに握った。
「恥ずかしがらなくていいから」
クスクスと笑いながら私を引き寄せて、いつもの体制になって私を抱擁する。
やっぱり落ち着くと思う私はいけない女なのだろうか。
さっきは春馬の腕の中で安らぎを感じた。
そして今は俊樹の腕の中でも安らぎを感じている。
抱かれたいと思うのは俊樹。
だけどほっておけないのは春馬。
愛と情…
分からなくなる。
私は何をしたいのか…分からなくなった。
色々とありすぎ頭がいっぱいなのか横になると睡魔が襲ってくる。
心地よい温くもりと、落ちつく匂いに誘われて眠りに落ちる。