この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
遠い日の約束。
第11章 情と愛
「…華が三宅さんの事をほっておけなかった気持ちもわかる…まさかあそこまでとは思わなかった…。…理由は聞けた?」

私はただ頷いた。
話ていいのかと悩んだけど、話すことにした。

「聞いたよ…。春馬の子供…血が繋がってないって…奥さんが浮気していた人の子供だったって…」

「…そう…」

小さく、そう返事を返してきた。
今、俊樹がどんな表情をして何を考えているのか分からなかった。
振り返ればいいのにそれができずに、ただ下を向いたまま、俊樹が声をかけてくれるのを待つ私はずるいのかもしれない。
どのくらい沈黙が続いたのか、やはり声をかけたのは俊樹の方からだった。

「そろそろ寝ようか…」

その言葉にただ頷いて、今日は1人で寝るのかなと思っていると、ソファーから立ち上がる気配を感じた。
部屋の電気が消え、私の横に寝転びいつものように私を呼ぶ。

「華、おいで」

少し躊躇いながら俊樹の横に寝転び腕枕をしてもらい、シャツを控えめに握った。

「恥ずかしがらなくていいから」

クスクスと笑いながら私を引き寄せて、いつもの体制になって私を抱擁する。
やっぱり落ち着くと思う私はいけない女なのだろうか。
さっきは春馬の腕の中で安らぎを感じた。
そして今は俊樹の腕の中でも安らぎを感じている。
抱かれたいと思うのは俊樹。
だけどほっておけないのは春馬。

愛と情…

分からなくなる。
私は何をしたいのか…分からなくなった。
色々とありすぎ頭がいっぱいなのか横になると睡魔が襲ってくる。
心地よい温くもりと、落ちつく匂いに誘われて眠りに落ちる。
/723ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ