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遠い日の約束。
第12章 それぞれの想い
いつしかみんなの中から絹子の存在は消えていました。そんな子いたよねと他人事でしたね。だけど私は違った。いつまでも絹子の事を忘れられなった…私の初恋だったから。大きくなってもそれは変わることなく私は…絹子の事を好きでした。だから忘れられなった。何かの事件に巻き込まれているかもしれないとずっと探していたんです。絹子が消えて1年半。私は卒業を迎えました。卒業式の当日…私はある人たちの話を聞くことになります…それは絹子の事でした。これからどうするのかとか、もうこれ以上監禁しておくのは無理だとか…正直驚きました。こんなに近くに犯人がいたとは思いもしなかった。だけど納得した部分もあったんです。その話をしている中心にいたのが、絹子と変わらず綺麗だと言われていた子でした。絹子が来るまで、その子が一番人気だったんでしょうね。それが絹子が現れて人気は分断した。そして嫉妬に狂い、自分を取り巻く男共に拉致監禁させた。監禁されていた場所は、校内でも有名なお金持ちの家でした。その地下室に絹子は閉じ込められていました。」
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