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遠い日の約束。
第12章 それぞれの想い
「彼女の笑顔は翔のおかげだな…」
部長が初めて口を開いた。
私も、そう思う。
翔さんがいたから絹子さんは笑っていられる。
「どうでしょうね…私が絹子に幸せにしてもらってるんですよ。絹子がいなかったら…私の今の幸せはなかった…。絹子の過去を聞いて悲惨だったね。大変だったね。という人がいます。そんな人と良く結婚する気になったねという人もいます。だけど私は何も思わない。欲しいのは心だから。傍にいてくれさえすればそれでいいんです。だから、自分の過去と向き合って、私と共に生きていきたいと思ってくれた絹子に感謝してるんですよ」
翔さんは本当に幸せそうに話してくれた。
だから、絹子さんの過去を可愛そうとか思うのは違うんじゃないかと思えてくる。
大変だったかもしれない。
それでも愛する人と今を生きられている絹子さんは幸せなのかもしれない…
「絹子さんは幸せなんですね…」
知らず知らずに出た言葉に翔さんが優しく微笑む。
部長が初めて口を開いた。
私も、そう思う。
翔さんがいたから絹子さんは笑っていられる。
「どうでしょうね…私が絹子に幸せにしてもらってるんですよ。絹子がいなかったら…私の今の幸せはなかった…。絹子の過去を聞いて悲惨だったね。大変だったね。という人がいます。そんな人と良く結婚する気になったねという人もいます。だけど私は何も思わない。欲しいのは心だから。傍にいてくれさえすればそれでいいんです。だから、自分の過去と向き合って、私と共に生きていきたいと思ってくれた絹子に感謝してるんですよ」
翔さんは本当に幸せそうに話してくれた。
だから、絹子さんの過去を可愛そうとか思うのは違うんじゃないかと思えてくる。
大変だったかもしれない。
それでも愛する人と今を生きられている絹子さんは幸せなのかもしれない…
「絹子さんは幸せなんですね…」
知らず知らずに出た言葉に翔さんが優しく微笑む。