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遠い日の約束。
第12章 それぞれの想い
誰もいない部屋に戻るのは寂しかった。
仕事でいない時はあっても、必ず帰ってきてくれていた。
だから寂しくはなかった。
だけど、今日は違う。
1人でベッドに入りひとりで寝らなければならない。
ひとりで眠るのはいつぶりだろう…
それだけ私は俊樹に甘やかされていたのだと気がついた。
当たり前に思っていたことは当たり前ではなく、俊樹が私の為に与えてくれていた安らぎだったのだと改めて感じた。
もし、俊樹が全てを許してくれるのなら、私はその思いに報いたい。
一生をかけて守ってやりたい。
そう伝えたい
「あっ…逆プロポーズになっちゃう」
それでもいいかと思いながら家の鍵を開け部屋に入った。
帰ってきたことだけを伝えようと俊樹に電話をかけた。
『もしもし?華?』
すぐに俊樹の声が耳に届く。
「うん。ただいま。今帰ってきたよ。」
『おかえり…もう誰もいない?』
「いないよ。だって家だもん。俊樹との家だから誰もあげないよ」
『…三宅さんや部長に傍にいられるとね…』
先程のことを未だに気にしていた。
さすがに私も恥ずかしかった。
仕事でいない時はあっても、必ず帰ってきてくれていた。
だから寂しくはなかった。
だけど、今日は違う。
1人でベッドに入りひとりで寝らなければならない。
ひとりで眠るのはいつぶりだろう…
それだけ私は俊樹に甘やかされていたのだと気がついた。
当たり前に思っていたことは当たり前ではなく、俊樹が私の為に与えてくれていた安らぎだったのだと改めて感じた。
もし、俊樹が全てを許してくれるのなら、私はその思いに報いたい。
一生をかけて守ってやりたい。
そう伝えたい
「あっ…逆プロポーズになっちゃう」
それでもいいかと思いながら家の鍵を開け部屋に入った。
帰ってきたことだけを伝えようと俊樹に電話をかけた。
『もしもし?華?』
すぐに俊樹の声が耳に届く。
「うん。ただいま。今帰ってきたよ。」
『おかえり…もう誰もいない?』
「いないよ。だって家だもん。俊樹との家だから誰もあげないよ」
『…三宅さんや部長に傍にいられるとね…』
先程のことを未だに気にしていた。
さすがに私も恥ずかしかった。