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遠い日の約束。
第12章 それぞれの想い
「あれね…ごめんね。俊樹と話ができてうれしくて…ふたりがいるの忘れてたの…あっ…翔さんもいたから三人か…」
『翔さんの店だからね。翔さんの店って事は華はお酒飲んだ?』
「飲んでないよ。ノンアルカクテル作ってくれた。翔さん良い人だね…今日ね。絹子さんの過去聞いたの…今度聞いてくれる?」
『いいよ。帰ったら時間もあるんだし、ゆっくりしよう』
「だね。寂しいけど…待ってるね」
『待ってて…。華、ごめん…まだ先方と飲んでるんだ』
「えっ…そうなの?ごめんなさい…私は大丈夫だから…それだけ伝えたかったの」
『ありがとう…無事に帰ってきたのが分かって安心したよ。明日また電話するね』
「うん。待ってる…仕事頑張ってね」
『ありがとう…華…愛してるから…手放せないほど愛してる』
その言葉に、表情が綻ぶ。
「私も…やっぱり俊樹がいいの…俊樹じゃなきゃダメ…私も愛してる…戻ったらいっぱい愛してね」
『今すぐ帰りたい…そして狂うほど愛してあげたい』
電話越しでも愛を語らいあえば切りづらくなる。
だけど仕事中の俊樹の邪魔だけはしたくない。
「帰ってきたら愛してね…仕事頑張って」
後ろ髪を引かれる思いで別れを告げる。
『はぁ…戻るね…おやすみ…』
「うん…おやすみ…」
プツッと通話は切れた。
『翔さんの店だからね。翔さんの店って事は華はお酒飲んだ?』
「飲んでないよ。ノンアルカクテル作ってくれた。翔さん良い人だね…今日ね。絹子さんの過去聞いたの…今度聞いてくれる?」
『いいよ。帰ったら時間もあるんだし、ゆっくりしよう』
「だね。寂しいけど…待ってるね」
『待ってて…。華、ごめん…まだ先方と飲んでるんだ』
「えっ…そうなの?ごめんなさい…私は大丈夫だから…それだけ伝えたかったの」
『ありがとう…無事に帰ってきたのが分かって安心したよ。明日また電話するね』
「うん。待ってる…仕事頑張ってね」
『ありがとう…華…愛してるから…手放せないほど愛してる』
その言葉に、表情が綻ぶ。
「私も…やっぱり俊樹がいいの…俊樹じゃなきゃダメ…私も愛してる…戻ったらいっぱい愛してね」
『今すぐ帰りたい…そして狂うほど愛してあげたい』
電話越しでも愛を語らいあえば切りづらくなる。
だけど仕事中の俊樹の邪魔だけはしたくない。
「帰ってきたら愛してね…仕事頑張って」
後ろ髪を引かれる思いで別れを告げる。
『はぁ…戻るね…おやすみ…』
「うん…おやすみ…」
プツッと通話は切れた。