この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
遠い日の約束。
第14章 想いの深さ
『そっちはどうだ?』

「こちらですか…今日はただの食事会…いま2件目です。仕事の話は月曜日にということなので」

篠原さんの事は言えない。
部長が華に言うことはないとは思うが念のために言わないでおく。

『そうか…。無事に契約取れそうか』

「どうでしょうか…相手は取締役部長も連れてきましたが…どうにかしてまとめます」

『こっちのことは気にするな。草野もすっきりしたようだしな。声で分かるだろう?』

やはり、全てを話し華の気持ちを落ち着かせたのは部長だった。
さすがとしかいいようがない。

「すいません…」

『本当にお前たちは世話が焼ける…いい加減、自分の気持ちに素直になって落ち着け……出張が終わったらそのまま何日間か有給とれよ。草野と一緒にな…草野に代わる…さっさと切れよ』

部長の気遣いがうれしいと思った。
この会えない5日間のあとにゆっくりと話せる時間ができるのは有難い。

『もしもし?』

照れながら電話に出る華の表情が脳裏に浮かんだ。
いますぐにでも抱きしめたい衝動に駆られる。

「2人が傍にいるとは思わなかったよ」

『うん…一応、遠くに移動はしてくれてたんだけどね…俊樹の声が聞けてうれしくて…ふたりの存在忘れてた』

ケラケラ笑う華は、きっと本当に笑えていると分かる。
いつも無理やり笑顔でいたから。
/723ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ