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遠い日の約束。
第14章 想いの深さ
なかなかお開きにならない飲み会に嫌気がさしながら早く終わることをひたすら願う。
酔っぱらった振りをして絡みついてくる篠原さんに嫌悪感すら抱いている。
しかし、取締役部長の姪ということで無下にもできず地獄の時間は過ぎていった。
その合間に華から部長とタクシーで帰っているとLINEが届き、無事に帰り着いたとの連絡も受けてホッと一息つく。
だけど、「おやすみ」の一言が耳に残って離れない。
何がどうとは説明できないが、気になって仕方がなかった。
もう一度電話をしてみたくても、何度も席を外すのも失礼かと思い、帰ってから電話をしようと思っても中々お開きにならない。
その間も、篠原さんのスキンシップは続き当たり障りのない会話でどうにか凌いでいく。
途中、篠原さんが電話で席を外す以外、終始傍から離れなかった。
電話が終わって戻ってきた篠原さんは擦り寄りながら恋人のように接してくる。
「ねぇ。立花さん。明日どこに行きますか?」
約束も何もしていないのに勝手にどこかに行くかのように会話をする。
愛想笑いをしながらやりすごすしかないと思い言葉を濁した。
「明日ですか…明日は…」
「デートしてきなさい。明日は一日よろしく頼むよ」
取締役部長が間髪入れずに、余計な一言を言う。
顔を見れば鋭い目つきで睨まれていた。
それは無言の圧力。
逆らえば、この契約はなくなる…
酔っぱらった振りをして絡みついてくる篠原さんに嫌悪感すら抱いている。
しかし、取締役部長の姪ということで無下にもできず地獄の時間は過ぎていった。
その合間に華から部長とタクシーで帰っているとLINEが届き、無事に帰り着いたとの連絡も受けてホッと一息つく。
だけど、「おやすみ」の一言が耳に残って離れない。
何がどうとは説明できないが、気になって仕方がなかった。
もう一度電話をしてみたくても、何度も席を外すのも失礼かと思い、帰ってから電話をしようと思っても中々お開きにならない。
その間も、篠原さんのスキンシップは続き当たり障りのない会話でどうにか凌いでいく。
途中、篠原さんが電話で席を外す以外、終始傍から離れなかった。
電話が終わって戻ってきた篠原さんは擦り寄りながら恋人のように接してくる。
「ねぇ。立花さん。明日どこに行きますか?」
約束も何もしていないのに勝手にどこかに行くかのように会話をする。
愛想笑いをしながらやりすごすしかないと思い言葉を濁した。
「明日ですか…明日は…」
「デートしてきなさい。明日は一日よろしく頼むよ」
取締役部長が間髪入れずに、余計な一言を言う。
顔を見れば鋭い目つきで睨まれていた。
それは無言の圧力。
逆らえば、この契約はなくなる…