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遠い日の約束。
第14章 想いの深さ
「はい…分かりました…」
そう言うしかない。
「立花さん。大好きっ」
絡ませていた腕を解いて抱きついて頬をすり合わせてくる。
気持が悪い…
もう、篠原さんには嫌悪感しかなかった。
それを彼女は気がつかない。
何をどう足掻こうと、私は彼女に惹かれることはない。
そして自分を犠牲にしてまで、会社の為に付き合うことも結婚することもない。
「…美江。立花くんと同じホテルだろう?一緒に帰りなさい。よろしく頼むよ」
そう取締役部長が切り出し一万円を篠原さんに渡しお開きとなった。
まさか同じホテルに泊まっているとは思わなかった。
きっとそれも計算の内なんだろうと思うと溜息しかでてこない。
そしてこのまま何もなくホテルに帰れるとも思っていない。
酔ったふりをする篠原さんをタクシーまで運び、泊っているホテルに向かう。
ホテルまでは約20分。
その間、私の肩に頭を預けて眠ったフリ…
体勢を変える振りをして、あろうことか私の股間に手を伸ばす。
とっさにその手を取れば指を絡ませてくる。
そして耳元で囁く。
「私の部屋に来てください…」
行くわけがなく、どうやって逃げるかを考える。
そう言うしかない。
「立花さん。大好きっ」
絡ませていた腕を解いて抱きついて頬をすり合わせてくる。
気持が悪い…
もう、篠原さんには嫌悪感しかなかった。
それを彼女は気がつかない。
何をどう足掻こうと、私は彼女に惹かれることはない。
そして自分を犠牲にしてまで、会社の為に付き合うことも結婚することもない。
「…美江。立花くんと同じホテルだろう?一緒に帰りなさい。よろしく頼むよ」
そう取締役部長が切り出し一万円を篠原さんに渡しお開きとなった。
まさか同じホテルに泊まっているとは思わなかった。
きっとそれも計算の内なんだろうと思うと溜息しかでてこない。
そしてこのまま何もなくホテルに帰れるとも思っていない。
酔ったふりをする篠原さんをタクシーまで運び、泊っているホテルに向かう。
ホテルまでは約20分。
その間、私の肩に頭を預けて眠ったフリ…
体勢を変える振りをして、あろうことか私の股間に手を伸ばす。
とっさにその手を取れば指を絡ませてくる。
そして耳元で囁く。
「私の部屋に来てください…」
行くわけがなく、どうやって逃げるかを考える。