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遠い日の約束。
第14章 想いの深さ
『とりあえず、3日間は私が立花さんを繋ぎとめておくから、草野さんのこと落としてよね』

耳に入る華の名前に一瞬ギョッとする。
落としてよねとはどういうこと?
何を企んでる?

『で?もう抱いたの?』

その一言に頭の中が一瞬真っ白になる。
誰が誰を抱いたって言った?

『えっ?まだ?…何やってるのよ。早くやっちゃってよ。もう立花さんに会えないようにめちゃくちゃにしてよ…男だから力づくでなんとでもできるでしょう』

言葉の意味を理解すれば、血の気が引く思いがした。
考えただけでもゾッとして身震いがする。

『はいはい。好きなら自分のモノにしなさいよ。草野さんがどうなろうとどうだっていいんだから。私は、自分から離れて行ってくるように仕向けてくれればいいの。…分かってるでしょうね?成功したらあなたの将来も安泰なんだから。…ちゃんと叔父には売り込んでやってるんだからね。分かった?高宮くん…じゃあね。また連絡入れるわ』

エレベーターに乗りながら電話を切った。
そして勝ち誇ったかのように笑う顔を見て怒りが込み上げてくる。
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