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遠い日の約束。
第14章 想いの深さ
ドアが閉まる瞬間に滑り込み彼女の後ろに立つ。

「何階ですか?」

私に気がつかず、聞いてくる言葉に返事もせずに、思いっきり壁を殴りつける。
ビクッと身体を震わせ振り返り、私の存在を確認するとさらに驚いて驚愕する。

「…っあ…おっ…おはよう…立花さん」

驚いた顔を一瞬で隠し、何でもないように装いながら挨拶する。
恐ろしい女…
ゆっくりと詰め寄り、角に追い込む。

「今の話…どういうことですか?華に何したんですか?」

自然と声は低くなり、絞り出す声は相手を威嚇するにはちょうどよかった。

「なっ…何の話…」

ビクつきながらもなおも隠そうとする。
怒りに任せて、ダンッと壁叩く。

「言い逃れできませんよ。きちんと聞きましたからね。高宮に何をやらせてる?華に何をしようとしてる!!」

彼女は何も話そうとはしない。
話さなくても何をしようとしていたのかぐらいは察しは付く。
睨みつけたままでいると、最上階についてドアが開いた。
私は彼女の腕を掴み、無理やり彼女の部屋に行き部屋を開けさせた。
威圧しているおかげか、簡単に扉を開き、そのままソファーに押し倒す。
恐怖で私を見上げる姿が滑稽でならない。
自分が犯した罪を今更乞うても遅い。
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