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遠い日の約束。
第14章 想いの深さ
会いたくても会えなかった。
愛しているのに会いに行くのが怖かった。
どこかで私が華を殺そうとしたという負い目が会いに行くことを拒んでいた。
けど、前世を思い出したとき、思いはいつだって変わらないと思い知らされた。
あの時も一緒に死のうと決めた。
小さい頃も一緒に死のうと決めた。
それは私が華を、美弥を愛していたから。
華と美弥を同じに見てるつもりはない。
葉月は葉月で私ではない。
美弥も美弥であって華ではない。
魂は同じでも、心は違う。
そう思うと私の心は真っ直ぐに華に向いた。
華が私の運命ならばまた必ず会えると信じて疑わなかった。
それは正しくて、まさか同じ会社だとは思わなかった。
直ぐにでも抱きしめたいのを我慢してひとりの男性として接することにした。
しゅうとしてではなく、葉月ではなく、俊樹としての私を愛してほしかった。
一緒に仕事をするようになりいつも目で追った。
そうしていると、華が誰を見ているのか気がつく。
だけど三宅さんは既婚者で、それは不倫を意味する。
普通の男性だったらよかった。
幸せになれる相手なら私も無茶はしなかった。
だから、あの時に、ふたりの会話を聞いてどうにかしたいと思った。
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