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遠い日の約束。
第14章 想いの深さ
「部長…誰のせいでもありません…悪いのは高宮です。全ては高宮が悪いんです。もう二度と、同じ苦しみは味合わせません』
『見えてきた…もう着くぞ』
想いを新たにした時、三宅さんが口を開く。
いつの間にか目の前には私が住むマンションが見えていた。
―――華…無事でいて!!
バイクが玄関先に滑り込むと、部長と翔さんが待機していた。
合流してすぐにエレベーターに乗る。
自分の階までが遠い。
これなら、もっと下の階に住んでいればよかったと後悔する。
4人のイライラが肌で感じる。
関係は違えども、華に対する愛情は同じ。
無事でいてくれと思う気持ち以外はない。
漸く到着してドアが開いた。
自分の部屋に行くのに、こんなに緊張したことがあっただろうか…
いつも何気なしに帰っていた家が、今日はやけに怖い。
部屋の前までくると四人は目配せをして頷く。
段取りなど決めていない。
だけどどうすればいいのか誰も分かっていた。
私はドアノブに手をかけて、ゆっくりと下げた。
やはり、鍵がかかっていて開かない。
これは想定内。
ゆっくりと鍵を差し込み、音がしないように慎重に開け、再度、ドアノブを下げる。
カチャリ
小さな音とともに扉は開いた。
運が良いことにチェーンはかかっていない。
『見えてきた…もう着くぞ』
想いを新たにした時、三宅さんが口を開く。
いつの間にか目の前には私が住むマンションが見えていた。
―――華…無事でいて!!
バイクが玄関先に滑り込むと、部長と翔さんが待機していた。
合流してすぐにエレベーターに乗る。
自分の階までが遠い。
これなら、もっと下の階に住んでいればよかったと後悔する。
4人のイライラが肌で感じる。
関係は違えども、華に対する愛情は同じ。
無事でいてくれと思う気持ち以外はない。
漸く到着してドアが開いた。
自分の部屋に行くのに、こんなに緊張したことがあっただろうか…
いつも何気なしに帰っていた家が、今日はやけに怖い。
部屋の前までくると四人は目配せをして頷く。
段取りなど決めていない。
だけどどうすればいいのか誰も分かっていた。
私はドアノブに手をかけて、ゆっくりと下げた。
やはり、鍵がかかっていて開かない。
これは想定内。
ゆっくりと鍵を差し込み、音がしないように慎重に開け、再度、ドアノブを下げる。
カチャリ
小さな音とともに扉は開いた。
運が良いことにチェーンはかかっていない。