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遠い日の約束。
第15章 残された者の哀しみ
「お前が悪いわけじゃない。だから自分を責めるな…今は草野のことを一番に考えてやろう…いいな」
部長はやさしく言いながらも、私の腕から華を奪おうとする。
私から華を奪う人は部長だろうと許さない。
そう思った瞬間、部長の手も払い除けていた。
「私が…運びます…」
キッと部長を睨みつけて、腕に抱いている華を一瞬強く抱きしめて立ち上がった。
部屋を出ようとした時に、元凶の高宮がいないことに気がついた。
まさか逃げたのかと見渡していると、それに気がついた翔さんが簡単に説明してくれた。
「高宮は警察が連れて行きましたよ。篠原さん?の事も話してあります。このままで終わらせるつもりはありませんよ。あのふたりにはそれ相当の罰は受けてもらいます。だから大丈夫…俊樹さんは華ちゃんの事だけを考えてあげてください…後の事は私たちに任せて。ねっ!」
翔さんの言葉に私は頷く事しかできず、そのまま救急隊員に支えられながら救急車に乗った。
カートに寝かせるように言われても、それを拒否し病院につくまで抱きしめていた。
その間、華は起きることはなかった。
無表情のまま瞳を開けることはなかった…
部長はやさしく言いながらも、私の腕から華を奪おうとする。
私から華を奪う人は部長だろうと許さない。
そう思った瞬間、部長の手も払い除けていた。
「私が…運びます…」
キッと部長を睨みつけて、腕に抱いている華を一瞬強く抱きしめて立ち上がった。
部屋を出ようとした時に、元凶の高宮がいないことに気がついた。
まさか逃げたのかと見渡していると、それに気がついた翔さんが簡単に説明してくれた。
「高宮は警察が連れて行きましたよ。篠原さん?の事も話してあります。このままで終わらせるつもりはありませんよ。あのふたりにはそれ相当の罰は受けてもらいます。だから大丈夫…俊樹さんは華ちゃんの事だけを考えてあげてください…後の事は私たちに任せて。ねっ!」
翔さんの言葉に私は頷く事しかできず、そのまま救急隊員に支えられながら救急車に乗った。
カートに寝かせるように言われても、それを拒否し病院につくまで抱きしめていた。
その間、華は起きることはなかった。
無表情のまま瞳を開けることはなかった…