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遠い日の約束。
第19章 後始末
俺は、ソファーから立ち上がり窓際に歩いて景色を眺めることにした。
篠原社長がどのくらいでくるのか分からない。
一人で来るのか、何人か引き連れてくるのかも分からない。
だけど、負けるわけには行かない
権力でこの事件をもみ消すなら、とことん戦ってやる。
そう意気込んでいた。
時間だけが過ぎ、俺は一度部長に電話をすることにした。
『三宅か?そっちはどうだ?』
電話が通じた途端に部長の声が耳に届いた。
「立花の脅しが相当こたえてるようですね。怯えて…泣きじゃくって埒が明かない…ちょうど篠原社長から電話がかかってきたので、こちらに来てもらうことにしました。」
『そうか…篠原社長か…』
「部長…今回の仕事…流してもいいですか?この事件をうやむやにしたくはないんです。今回の仕事を発注する代わりに何もなかったことにしてくれと言われて…俺は頷きたくない」
そう。
この仕事はかなり大きい。
喉から手が出るほど欲しい仕事なのは分かっている。
一会社員なら、この事件をネタに仕事を取りに行ってもいいぐらいの大きな仕事だ。
だけど、それだけはやりたくない。
それをするぐらいなら俺は、この会社を辞める。
篠原社長がどのくらいでくるのか分からない。
一人で来るのか、何人か引き連れてくるのかも分からない。
だけど、負けるわけには行かない
権力でこの事件をもみ消すなら、とことん戦ってやる。
そう意気込んでいた。
時間だけが過ぎ、俺は一度部長に電話をすることにした。
『三宅か?そっちはどうだ?』
電話が通じた途端に部長の声が耳に届いた。
「立花の脅しが相当こたえてるようですね。怯えて…泣きじゃくって埒が明かない…ちょうど篠原社長から電話がかかってきたので、こちらに来てもらうことにしました。」
『そうか…篠原社長か…』
「部長…今回の仕事…流してもいいですか?この事件をうやむやにしたくはないんです。今回の仕事を発注する代わりに何もなかったことにしてくれと言われて…俺は頷きたくない」
そう。
この仕事はかなり大きい。
喉から手が出るほど欲しい仕事なのは分かっている。
一会社員なら、この事件をネタに仕事を取りに行ってもいいぐらいの大きな仕事だ。
だけど、それだけはやりたくない。
それをするぐらいなら俺は、この会社を辞める。