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遠い日の約束。
第19章 後始末
『上には俺が言っておこう。三宅に一任したんだ。好きにすればいい』

部長の言葉にホッとする。

「部長…華は…どうですか?」

『草野か……まだ意識は戻らない…待つしかないんだろうな…』

その言葉に、心がかき乱される。
目の前にいる篠原のせいで華は…華は…

『三宅…冷静でいろよ。篠原社長も話を聞けばうろたえるだろう…そうなれば冷静な方が勝る。いいな』

「分かっています。うやむやにするつもりはありません。……華に変化があったら連絡をください。いつでも大丈夫ですから」

そう言って電話を切った。
いつの間にか篠原は俺の方を見て電話の内容がきになっているようだった。

「まだ…意識は戻らないそうだ…」

その言葉に、また泣き出した。
そんな篠原を冷ややかな目で見ながら時間だけが過ぎて行った。
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