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遠い日の約束。
第20章 愛の証
好きとか愛しているとかそんな感情はない。
一切ないと言い切ってもいい。
だけど、なぜか気になって、いつでも笑顔でいて欲しいと願ってしまう。
だから、俊樹さんとの仲が悪いとき、どうにかしたくて、絹子の話をしてしまった。
それは後悔していない。
後悔していないけど、これが何なのか分からない…
赤信号で車が止まるたびにイライラが募る。
私がいないところで過去を思い出して苦しんでるかもしれないと思うと、心がギュッと鷲づかみにされたようで苦しい。
車をマンションの前に止めると、急いで自分の部屋に向かった。
玄関のドアを開けると家の中はシーンと静まり返っていた。
「絹子?」
絹子の名前を呼んでも返事はない。
子供部屋のドアを開けてもいなかった。
子供は気持ち良さそうに眠っていて、その寝顔を見て少しホッとする。
それと同時に嫌な言葉脳裏に浮かんでくる。
慌ててベランダに続く窓に近づくと、どれも内から鍵がかかっていて転落だけは脳裏から外れた。
次はバスタブを覗き、そこにも絹子の姿がなくほっとする。
だけど、だったら絹子はどこに……他に絹子がいる場所は……
一切ないと言い切ってもいい。
だけど、なぜか気になって、いつでも笑顔でいて欲しいと願ってしまう。
だから、俊樹さんとの仲が悪いとき、どうにかしたくて、絹子の話をしてしまった。
それは後悔していない。
後悔していないけど、これが何なのか分からない…
赤信号で車が止まるたびにイライラが募る。
私がいないところで過去を思い出して苦しんでるかもしれないと思うと、心がギュッと鷲づかみにされたようで苦しい。
車をマンションの前に止めると、急いで自分の部屋に向かった。
玄関のドアを開けると家の中はシーンと静まり返っていた。
「絹子?」
絹子の名前を呼んでも返事はない。
子供部屋のドアを開けてもいなかった。
子供は気持ち良さそうに眠っていて、その寝顔を見て少しホッとする。
それと同時に嫌な言葉脳裏に浮かんでくる。
慌ててベランダに続く窓に近づくと、どれも内から鍵がかかっていて転落だけは脳裏から外れた。
次はバスタブを覗き、そこにも絹子の姿がなくほっとする。
だけど、だったら絹子はどこに……他に絹子がいる場所は……