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遠い日の約束。
第1章 運命の出会い
シャワーを浴び部屋着を着て春馬の元に戻ると、入れ替わりに春馬がシャワーを浴びに行き、その間に軽く朝食を作り身支度をする。
たわいもない話をしながら食事をして家を出た。
駅前で別れて私はコーヒーショップでコーヒーを買い、春馬とは一本違う電車で会社に向かった。
都心から逆方向へ向かう電車は意外と空いていて、運が良ければ座れたりする。
今日は運が良い方で一つ席が空いて、私はそこに座った。
昨晩の疲れからウトウトと眠気が襲ってきていつの間に目を瞑ったまま寝てしまった。
心地よい揺れと、心地良い温度。
誰かが私を呼ぶ。
まだこの世界にいたいと願っても、私を呼ぶ声は収まらない。
それどころか身体を揺すられ、無理やり現実に引き戻される。
「次、会社だけど?草野さん?」
私を起こしてくれたのはクスクスと笑う春馬だった。
1本前の電車で行ったはずなのにどうしてと困惑していると私の頭をワシャワシャと撫でる。
「なんとなく」
何を考えているかをすぐに理解してくれる春馬の事はやっぱり好きだなと実感する。
こおやって一緒に電車に乗って会社に行くことがないから、心はウキウキと華やいでいた。
電車を降りて会社まで歩く20分。
隣で歩けることがこんなにもうれしいと思ったことはない。
「たまには、こおいうのもいいな。華と通勤」
春馬もうれしいのかニコニコしていて私もうれしくなる。
「そうだね。一緒に通勤って憧れる」
寄り添いながら歩くのはどうみてもカップルにしか見えないだろう。
それが嬉しくて顔が綻んでしまう。
たわいもない話をしながら食事をして家を出た。
駅前で別れて私はコーヒーショップでコーヒーを買い、春馬とは一本違う電車で会社に向かった。
都心から逆方向へ向かう電車は意外と空いていて、運が良ければ座れたりする。
今日は運が良い方で一つ席が空いて、私はそこに座った。
昨晩の疲れからウトウトと眠気が襲ってきていつの間に目を瞑ったまま寝てしまった。
心地よい揺れと、心地良い温度。
誰かが私を呼ぶ。
まだこの世界にいたいと願っても、私を呼ぶ声は収まらない。
それどころか身体を揺すられ、無理やり現実に引き戻される。
「次、会社だけど?草野さん?」
私を起こしてくれたのはクスクスと笑う春馬だった。
1本前の電車で行ったはずなのにどうしてと困惑していると私の頭をワシャワシャと撫でる。
「なんとなく」
何を考えているかをすぐに理解してくれる春馬の事はやっぱり好きだなと実感する。
こおやって一緒に電車に乗って会社に行くことがないから、心はウキウキと華やいでいた。
電車を降りて会社まで歩く20分。
隣で歩けることがこんなにもうれしいと思ったことはない。
「たまには、こおいうのもいいな。華と通勤」
春馬もうれしいのかニコニコしていて私もうれしくなる。
「そうだね。一緒に通勤って憧れる」
寄り添いながら歩くのはどうみてもカップルにしか見えないだろう。
それが嬉しくて顔が綻んでしまう。