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遠い日の約束。
第1章 運命の出会い
「それとさ。ランチ一緒にどう?たまには」
「いいの?」
一緒に通勤どころかランチに誘われる。
「ああ。15時からアポ取ってるからその前にだけどな。部長には言い訳付けて3時間ぐらいはでられるようにやっとくよ」
抱き付きたい衝動にかられるのを我慢し、そんな話をしていたら会社に到着した。
いつもは長く感じる距離も今日は短く感じた。
仕事を始めて時間が気になり、いつもより仕事が進まない。
10分毎に時計を気にする私は、どう見ても乙女だった。
12時にお昼を知らせるメロディーが鳴る。
ぱっと顔を上げると春馬が軽く手を上げて合図をしてくる。
「部長、草野と3時間程出てきます。」
みんなに聞かれるように少し大きな声で告げると、一番奥にいる部長がPCから顔を上げた。
「ああ、そうだったな。草野も外にでるの久しぶりだろうから、ゆっくり昼飯でも食べてくれば良い。高給取りの三宅におごってもらってこい」
手をひらひらとさせて、意地悪な顔をして告げると、春馬は「だったら、もっと給料あげてください」と冗談を良いながらホワイドボードに行き先を書いて私の方を振り返った。
「領収書持ってきたら、切ってくれるらしいから高いモノ食べに行こうぜ」
これまた部長に聞こえるぐらいの大きな声だった。
もう部長は春馬の相手もせずに苦笑しながら愛妻弁当を机の上に広げ始めた。
「いいの?」
一緒に通勤どころかランチに誘われる。
「ああ。15時からアポ取ってるからその前にだけどな。部長には言い訳付けて3時間ぐらいはでられるようにやっとくよ」
抱き付きたい衝動にかられるのを我慢し、そんな話をしていたら会社に到着した。
いつもは長く感じる距離も今日は短く感じた。
仕事を始めて時間が気になり、いつもより仕事が進まない。
10分毎に時計を気にする私は、どう見ても乙女だった。
12時にお昼を知らせるメロディーが鳴る。
ぱっと顔を上げると春馬が軽く手を上げて合図をしてくる。
「部長、草野と3時間程出てきます。」
みんなに聞かれるように少し大きな声で告げると、一番奥にいる部長がPCから顔を上げた。
「ああ、そうだったな。草野も外にでるの久しぶりだろうから、ゆっくり昼飯でも食べてくれば良い。高給取りの三宅におごってもらってこい」
手をひらひらとさせて、意地悪な顔をして告げると、春馬は「だったら、もっと給料あげてください」と冗談を良いながらホワイドボードに行き先を書いて私の方を振り返った。
「領収書持ってきたら、切ってくれるらしいから高いモノ食べに行こうぜ」
これまた部長に聞こえるぐらいの大きな声だった。
もう部長は春馬の相手もせずに苦笑しながら愛妻弁当を机の上に広げ始めた。