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遠い日の約束。
第3章 言い伝え
「本当に、どこに行くんです??」
「着いてからのお楽しみだって言ったでしょう?」
数日前から何回目の会話か…絶対に教えてくれない。
「ヒントください。」
「華からキスしてくれたら教えてあげるよ」
前を見て運転しながら、サラリとすごいことを言う。
そりゃあね。
毎晩のようにキスをしてから寝てますよ。
それもフレンチじゃなくて、からりディープな。
だからと言って、自分からはできるものではなく…
と考え込んでいたら、立花さんの手が私の頬を軽くつねった。
「冗談だよ。困ってる顔もいいね」
クスクスと笑われる。
「もっ…もう、知りません」
つねられている手を払い除けて、ソッポを向いて窓の外に顔を向けた。
クスクスからクックッという笑い声に変わり、反撃したくて一言言い放った。
「きらいです…」
「ごめんごめん」
『ごめん』と言いながらも笑っている様子が気にいらなくて子供みたいに意地になる。
「もう、いいです。サービスエリアで降ろしてください。ひとりで帰ります」
さすがに、そこまで言うと笑い声がぴたりとやみ、そして何も話してはこなかった。
「着いてからのお楽しみだって言ったでしょう?」
数日前から何回目の会話か…絶対に教えてくれない。
「ヒントください。」
「華からキスしてくれたら教えてあげるよ」
前を見て運転しながら、サラリとすごいことを言う。
そりゃあね。
毎晩のようにキスをしてから寝てますよ。
それもフレンチじゃなくて、からりディープな。
だからと言って、自分からはできるものではなく…
と考え込んでいたら、立花さんの手が私の頬を軽くつねった。
「冗談だよ。困ってる顔もいいね」
クスクスと笑われる。
「もっ…もう、知りません」
つねられている手を払い除けて、ソッポを向いて窓の外に顔を向けた。
クスクスからクックッという笑い声に変わり、反撃したくて一言言い放った。
「きらいです…」
「ごめんごめん」
『ごめん』と言いながらも笑っている様子が気にいらなくて子供みたいに意地になる。
「もう、いいです。サービスエリアで降ろしてください。ひとりで帰ります」
さすがに、そこまで言うと笑い声がぴたりとやみ、そして何も話してはこなかった。