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遠い日の約束。
第3章 言い伝え
俊樹さんを見れば、ビールを私の方に上げて私が缶酎ハイを開けるのを待っていた。
プルトップを開けて、軽く乾杯をする。

「いただきます」

立花さんは美味しそうにビールを流し込む。
私はチューハイを飲む前に、最初から気になっていたカレーを口に運ぶ

「おいしい…」

自然と口に出る本当の絶賛の言葉。
外で作ったなんて思えない程おいしいカレーだった。
ゴロゴロと大きな鶏肉がたくさんはいっていてバターの香りが食欲をそそる。
ホクホクと熱さを凌ぎながら寒空の下で堪能するカレーは絶品だった。

「気に入ってくれてよかったよ。食べ終わったらホットワインと燻製で夜の空でも眺めようか」

カレーに夢中で気がつかなかったけど、先ほどまで明るかった空も暗くなっていた。
まだそこまで星は目立たない。
だけど、雲一つない空を見上げると、これから光り輝くであろう星に期待が持てる。

「きっとすごい星空が見れると思うよ。」

「楽しみです」

辺りが真っ暗になるまで食事をしながら、たわいもない話をして時間は過ぎていった。
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