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SEASON
第2章 春は出会いの季節
冷たい手が身体を這い上がってくる。
抵抗したいのに全く身体が言うことを聞かない。
恐怖か、諦めか、それとも欲望か…
いずれにせよ、動けない以上されるがままだ。
手は首筋をなぞるとまた下りていき、胸の上で止まった。
「あ、ドキドしてる」
楽しそうに意地悪な笑みを浮かべる夏目。
それに耐えられず、思わず顔をそらす。
「そんなに照れなくてもいいのにー」
「んあ!?」
突然胸の中心を摘ままれて衝撃が走る。
その指は止まることなく、カリッカリッっとそこを引っ掻くように動き続ける。
「痛っ…!……やっ…あ……止め…ろ…!」
「あぁ、痛い?…でも大丈夫。痛みを味わった後ほど、快楽は身体に響くから…」
そう言うと、指の動きを変える。
痛いほどに立てていた爪をしまい、指の腹で優しく触れてくる。
「…へ?………んっ!…ぁ……ちょっと……やだぁ…」
じんわりと広がる痛みに溶け合うかのように襲いくる快感。
自由を奪われているので真正面からその快感をくらう。
自分の声に吐息が混ざってきてるのに気づいて嫌になる
「ハァ……んん!…やァ…ハ……」
「ホントに敏感だなぁ。顔もエロくなってきてるし…。ね、もっといいことしてあげるからさ、この手外したいんだけど…」
“逃げたりしないよね?”
視線にはそんな意味が含まれているのだろう。
そんなこと、聞かれなくたって…
「逃げられるなんて…思って…ねえよ…」