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SEASON
第2章 春は出会いの季節
眠い。
非常に眠い。
お昼直後の授業ということもあり、
連日深夜まで小説を書いていたということもあり、
とてつもない力を持った睡魔におそわれている。
おまけに教科書を一通り読み終えた先生が
「自分なりに内容を要約して感想も書いて提出!」
とかニコニコしながら言っている。
(とりあえず今は課題を倒してしまおう…)
身体を支配しつつある睡魔を必死に払いのけながらペンを動かす。
どうやら俺は文を紡ぐ能力だけはあるらしく、
ノートに次々と文章が紡ぎだされていく。
そして5分たらずでなかなかのレポートを仕上げた。
(はぁぁぁ……でも、もう無理…)
いつもならワクワクしながら小説を書くところだが、
今日は再びおそいかかってきた睡魔に打ち勝つことができなかった。
授業は残り15分くらい
きっとレポートを書いて先生の雑談を聞いて終わるだろう。
俺は机に突っ伏して眠りに落ちた…