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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第3章 秘密の花園
月城はこの美しくも淫らで…それでいてどこか儚げな恋人を見下ろした。
磨き上げられた檜の床に這い蹲るように身体を伏せ、優美な獣のように腰を掲げるその姿は…余りに艶かしく淫靡で、月城は眩暈にも似た興奮を覚えた。

…以前から少しもお変わりにならない…いや、むしろその美しさ、色香は増すばかりだ…。
夜の営みでは自分から能動的に動くことが控えめだった暁だが、最近ではしなやかに妖しく、月城を誘うようになった。
…月城が要求する性技はすべて悦んで受け入れ、与えようとする。
月城を悦ばせようと健気に振る舞う暁は食べてしまいたいほどに愛おしい。
また、その淫蕩さは月城にだけ向けられたものなので、尚更だ。

暁は相変わらず社交界の華だ。
三十を過ぎたのに、縁談は山のように舞い込む。
…今日は、大紋様の奥様から縁談話があったようだな…。
気色ばみ、声を荒げて妻を叱った大紋を月城は初めて見た。
…大紋様は、まだ暁様にお気持ちがおありなのだろう…。

不意に胸の中に湧き上がる熱く苦い感情に、月城は暁の腰を強く引き寄せると、抉るように彼を犯し始めた。
「…ああっ…‼︎…ふか…い…‼︎…や…あ…んん…っ…」
急に荒々しく突き上げられ、暁は堪らずに呼吸を乱す。
身体ががくがくと揺さぶられ、激しく前後に動かされる。
暁の淫肉の中が、硬く長大な月城の牡に余すところなく蹂躙され、その摩擦と熱にどうにかなってしまいそうだ。
「…んっ…!…どうし…て…?…つきしろ…っ…!」
…なぜ急に荒っぽく自分を抱くのかと尋ねる暁に、月城は真実は語れずに、また意地の悪い質問をする。
「…本当に…風間様とは何もなかったのですか…?」
暁は床に貌を伏せ、美しい眉を寄せながら快楽をやり過ごそうとする。
…まだ達きたくないのだ…。
「…な…にも…ない…」
「…でも、貴方はかつて風間様に抱かれた…」
言ってしまってから、胸が焼け付くような嫉妬に襲われ、月城はその衝動のままに、暁を背後から羽交い締めにした。
「…風間様は…どうでしたか…?…良かったのですか…?…淫らな貴方を満足させられたのですか…?」
体内を激しく犯されながらも矢継ぎ早に酷い質問をされ、暁は唇を震わせて涙ぐむ。
「…なぜ…?…今頃…そんな…」
「…百合子様さえいなければ、貴方はまだ風間様の恋人だったのではないですか?」
月城の妬心から出た言葉は辛辣だった。



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