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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第3章 秘密の花園
月城のくちづけが甘く激しく、暁をじわじわと侵食する。
ひやりとした男の舌が暁の白い歯列をなぞり、容易にこじ開けてしまう。
薄い舌が震えながら、月城の舌におずおずと絡められる。

…いつまで経っても舌を絡め合うくちづけにぎこちなく応える暁が、月城は愛おしくて堪らない。
千切れるほどに強く吸い、喉奥まで肉厚な舌を差し入れる。
「…んんっ…!」
苦しげに喘ぐ暁を月城はわざと解放してやらずに、息が止まるほどに口内を蹂躙する。
「…は…ああ…っ…ん…」
酸欠に意識が朦朧としだした暁を、男はようやく解放してやる。
「…も…いじわる…」
息を弾ませながら、月城を睨む。
暁の薄紅の唇は、月城と暁の唾液に艶かしく濡れ、月の光がそれを煌めかせた。

月城は黙って暁のシャツの釦を外し、その滑らかな素肌に唇を落とす。
…まさか小舟の上で求められるとは思っていなかった暁は、たじろいだ。
「…ここで…するの…?」
月城は彫像のように完璧に整った貌に淫靡な微笑みを浮かべ、暁のシャツを脱がせ続ける。
「…誰か…来たら…」
「誰も来ません。…ここを知るのは屋敷の者だけです。
…しかも湖への入り口の扉の鍵は、私が所持しています…」

月城の言葉にやや安心はしたが、こんなにも青白い月の光が冴え冴えと余すところなく降り注ぐ中で、淫らな行為をするかと思うと、身体の芯が焼け付くような羞恥心を覚える。

「…でも…はずかし…」
月城の手がしなやかに動き、暁の上半身は白く輝く裸体となる。
「…誰も見てはいません。…私と…あの月と星だけです…」

暁は夜天を振り仰ぐ。
「…月と…星に見られるなんて…」
喘ぐように目元を朱に染める。
「…興奮されましたか…?」
色悪な微笑を浮かべ、暁を覗き込む。
「…ばか…」
睨む真似をして、暁からキスをする。
裸の腕を月城の首筋に絡め、強く引き寄せる。
…そして…
「…興奮した…。責任を取ってくれ…」
と婀娜めいた眼差しで目を細めた。
月城は眼鏡を外すと、ふっと笑った。
「…お望みのままに…」

…眼鏡という遮蔽物をなくした男の眼差しは生々しく、蒸せ返るような野性味の色香に溢れていて…暁は小さく喘いだ。
ベルトを緩める男の手を素直に受け入れ、暁は瞼を閉じる。
…小舟に打ち寄せる湖面の水音が、優しい子守唄のように聞こえた…。

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