この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第3章 秘密の花園
薫の甘い吐息が暁人の唇を掠める。
…夢にまで見た薫の可愛らしい唇が今、目の前にある。

自分の鼓動の大きさで薫が目を覚まさないか、どきどきしながらその柔らかな唇に触れようとしたその時だ。

薫の唇がふわりと開かれ…
「…せん…すきだよ…」
小さな声が囁いた。
…瞼は閉じられている。…寝言だ。

暁人はびくりと身体を震わせ、薫から咄嗟に離れた。
…せん…せん…て…泉…?…副執事の泉…?
頭から血の気が引き、指先まで冷たくなる。

「…せん…だいすき…」
吐息交じりに呟き、蕩けそうな笑みを浮かべると薫はそのまま寝返りを打ち、暁人に背を向けた。

血の気が引いた後に、暁人の胸に湧き上がるのは焼け付くような嫉妬の感情だ。
その感情の余りの大きさと熱さに、暁人は暫く身じろぎも出来ずにひたすら、薫の華奢な背中を見つめ続けているのだった。

/954ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ