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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第3章 秘密の花園

開け放った窓から差し込むのはやや欠け始めた満月だ。
青白いひやりとした光が月城の腕の中で死んだように眠る愛おしい恋人を余すところなく照らしている。
…最初の性交から何度身体を繋げたか…もはや覚えてはいない。
今夜の暁は人が変わったかのように貪欲に月城を求め続けた。
体力のない暁は一晩に二度、もしくは三度の性交が限界であった。
だが今夜は、もう寝かそうとする月城の腕にしがみつき、泣きながら欲しがった。
「…もっとして…お願い…もっと…」
「いけません。お身体に触ります」
なぜなら暁の意識は既に朦朧としていて、ぐったりと身体を起き上がらせることも儘ならぬほどに消耗していたからだ。
「…いや…もっとして…もっと抱いて…もっと…森を身体に刻みつけて…」
暁の腫れ上がり、熟れきった花環はやや開き、珊瑚色の内部が見えている。
そこから月城が容赦なく放った樹液がしとどに滴り、その下腹部には暁が零した花蜜が点在し、淫蕩な愛の営みを語っていた。
…もう…でない…ゆるして…。
泣きながら放った花蜜は薄く、涙のように滴るだけであった。
「…どうされたのですか…?…今夜の貴方はいつもと違いますね…」
これ以上身体を繋げることは痛ましくてできない。
労わるように尋ねる月城に、暁は首を振る。
「…して…お願い…何もわからなくなるくらい…犯して…」
掠れた声で囁く暁の薄紅色の唇を見た途端、月城は眼を見開き、荒々しく暁の身体を裏返した。
暁の苦手な獣の体位を強い、痛いほどに昂りが収まらない性器を突き入れる。
「…んんっ…!」
弱々しく小さく呻く。
熟れた果実に刀を入れるような甘美な感触…。
欲しがった癖にもはや人形のようにぐったりと力の入らない恋人を容赦なく犯す。
何度も崩れ落ちる暁の腰を高く掲げさせ、乱暴に腰を遣う。
夢うつつの美しい貌が男の律動に合わせ、シーツに擦り付けられる。
「…暁…!…貴方は…!」
月城は愛しさと劣情と怒りとすべてがないまぜになった感情のまま、眠る暁を何度も何度も犯し続ける。
美しい人形を犯すような歪んだ快美感と陶酔感が彼を暗く支配する。
月城の熱く大量な欲望の樹液を最奥に浴びながら、暁は無意識に身体を震わせる。
髪に、貌に、身体に…白く滴り落ちる男の牡液を浴びた暁は、それでも尚、奇跡のように穢れのない聖女のような姿で夢うつつを彷徨い続けているのだった。
青白いひやりとした光が月城の腕の中で死んだように眠る愛おしい恋人を余すところなく照らしている。
…最初の性交から何度身体を繋げたか…もはや覚えてはいない。
今夜の暁は人が変わったかのように貪欲に月城を求め続けた。
体力のない暁は一晩に二度、もしくは三度の性交が限界であった。
だが今夜は、もう寝かそうとする月城の腕にしがみつき、泣きながら欲しがった。
「…もっとして…お願い…もっと…」
「いけません。お身体に触ります」
なぜなら暁の意識は既に朦朧としていて、ぐったりと身体を起き上がらせることも儘ならぬほどに消耗していたからだ。
「…いや…もっとして…もっと抱いて…もっと…森を身体に刻みつけて…」
暁の腫れ上がり、熟れきった花環はやや開き、珊瑚色の内部が見えている。
そこから月城が容赦なく放った樹液がしとどに滴り、その下腹部には暁が零した花蜜が点在し、淫蕩な愛の営みを語っていた。
…もう…でない…ゆるして…。
泣きながら放った花蜜は薄く、涙のように滴るだけであった。
「…どうされたのですか…?…今夜の貴方はいつもと違いますね…」
これ以上身体を繋げることは痛ましくてできない。
労わるように尋ねる月城に、暁は首を振る。
「…して…お願い…何もわからなくなるくらい…犯して…」
掠れた声で囁く暁の薄紅色の唇を見た途端、月城は眼を見開き、荒々しく暁の身体を裏返した。
暁の苦手な獣の体位を強い、痛いほどに昂りが収まらない性器を突き入れる。
「…んんっ…!」
弱々しく小さく呻く。
熟れた果実に刀を入れるような甘美な感触…。
欲しがった癖にもはや人形のようにぐったりと力の入らない恋人を容赦なく犯す。
何度も崩れ落ちる暁の腰を高く掲げさせ、乱暴に腰を遣う。
夢うつつの美しい貌が男の律動に合わせ、シーツに擦り付けられる。
「…暁…!…貴方は…!」
月城は愛しさと劣情と怒りとすべてがないまぜになった感情のまま、眠る暁を何度も何度も犯し続ける。
美しい人形を犯すような歪んだ快美感と陶酔感が彼を暗く支配する。
月城の熱く大量な欲望の樹液を最奥に浴びながら、暁は無意識に身体を震わせる。
髪に、貌に、身体に…白く滴り落ちる男の牡液を浴びた暁は、それでも尚、奇跡のように穢れのない聖女のような姿で夢うつつを彷徨い続けているのだった。

