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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第3章 秘密の花園

ベッドにうつ伏せに倒れこんだ暁の真珠色の背中にはうっすらと汗の粒が煌めいている。
…あれから、三度身体を繋げた。
月城が放った牡液は暁の薔薇色に染まった後孔から溢れ出し、夜目にも白い太腿に大量に滴り落ち、ため息が出るほどに淫蕩な無意識の媚態を示していた。
暁が悲鳴を上げるほどに、その中にたくさん放ってもまだ、暁は月城を欲しがった。
「…もっとして…もっと…」
泣きながら抱きつく暁を宥めるようにキスを落とす。
「…貴方のお身体を壊すといけません…」
「壊してもいいから…して…月城…」
…寂しかった…君がいなくて…
だから、その分を取り戻したいのだと、涙を零しながら言われて、月城は愛おしい恋人を強く抱きしめた。
「…暁様…!」
…あんなに酷いことをした自分を…この人はひたすらに待っていてくれたのかと、改めてその健気さと尊さに胸が締め付けられる。
暁は愛したひとをとことん幸せにしようとする。
そのひとの欠点もなにもかも含めて丸ごと愛そうとする。
自分の稀有な美貌や価値には頓着しない。
無償の愛をひたすらに注ごうとする。
大紋が長年、暁に執着する気持ちが今更ながらに身に染みて分かった。
大紋は、暁に愛された至福の時間を忘れられないのだと…。
何もかも自分に捧げ尽くそうとする暁を見つめ、そっと唇を重ねる。
暁は子どものように嬉しそうに微笑った。
…自分は、このひとに一体どれだけのものを返すことができるのだろうか…。
この天使のようにどこまでも慈悲深く、どこまでも優しいひとに…。
月城は暁を優しく抱きしめる。
「…暁様、私は貴方に何をお返し出来るのでしょうか…。それを生涯、考え続けてゆきたいと思います。…貴方のおそばで…ずっと…」
無垢な涙が暁の澄んだ瞳に新たに浮かぶ。
「…嬉しい…」
そして、怜悧な眼差しに匂うような色香を浮かべ、耳元に囁く。
「…けれど今は…貴方を壊すくらいに愛して差し上げます…」
暁の目尻が朱に染まる。
「…壊して…月城…」
そのあとは激しく唇を奪われたので、言葉は形を成さなかった…。
…あれから、三度身体を繋げた。
月城が放った牡液は暁の薔薇色に染まった後孔から溢れ出し、夜目にも白い太腿に大量に滴り落ち、ため息が出るほどに淫蕩な無意識の媚態を示していた。
暁が悲鳴を上げるほどに、その中にたくさん放ってもまだ、暁は月城を欲しがった。
「…もっとして…もっと…」
泣きながら抱きつく暁を宥めるようにキスを落とす。
「…貴方のお身体を壊すといけません…」
「壊してもいいから…して…月城…」
…寂しかった…君がいなくて…
だから、その分を取り戻したいのだと、涙を零しながら言われて、月城は愛おしい恋人を強く抱きしめた。
「…暁様…!」
…あんなに酷いことをした自分を…この人はひたすらに待っていてくれたのかと、改めてその健気さと尊さに胸が締め付けられる。
暁は愛したひとをとことん幸せにしようとする。
そのひとの欠点もなにもかも含めて丸ごと愛そうとする。
自分の稀有な美貌や価値には頓着しない。
無償の愛をひたすらに注ごうとする。
大紋が長年、暁に執着する気持ちが今更ながらに身に染みて分かった。
大紋は、暁に愛された至福の時間を忘れられないのだと…。
何もかも自分に捧げ尽くそうとする暁を見つめ、そっと唇を重ねる。
暁は子どものように嬉しそうに微笑った。
…自分は、このひとに一体どれだけのものを返すことができるのだろうか…。
この天使のようにどこまでも慈悲深く、どこまでも優しいひとに…。
月城は暁を優しく抱きしめる。
「…暁様、私は貴方に何をお返し出来るのでしょうか…。それを生涯、考え続けてゆきたいと思います。…貴方のおそばで…ずっと…」
無垢な涙が暁の澄んだ瞳に新たに浮かぶ。
「…嬉しい…」
そして、怜悧な眼差しに匂うような色香を浮かべ、耳元に囁く。
「…けれど今は…貴方を壊すくらいに愛して差し上げます…」
暁の目尻が朱に染まる。
「…壊して…月城…」
そのあとは激しく唇を奪われたので、言葉は形を成さなかった…。

