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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第3章 秘密の花園
月城の美しい指が暁の白く滑らかな貌のラインをなぞる。
「…可愛い方だ。…そんな他愛のないことで嫉妬されて…」
「…つきし…んっ…」
暁の柔らかな薄紅色の唇が月城のひんやりとした形の良い唇に塞がれ、強く抱きすくめられる。
「…んっ…は…あぁ…ん…」
月城の熱い舌が暁の唇を押し開き、舌を求めて口内を蹂躙する。
先ほどのくちづけが不完全燃焼だった為に、埋み火のように体内に燻っていた快楽の火種がじわじわと燃え始めるのを感じずにはいられない。
暁は自分から舌を絡め、月城を求め始めた。
「…あ…ああ…は…あ…んん…っ…」
暁の薄く滑らかな舌が必死に月城の肉厚な舌に絡みつき、男の唾液を欲しがる。
「…んっ…つきしろ…すき…っ…」
「…本当に…可愛い…たまらない…食べてしまいたい…」
くちづけの合間に男は愛をかき口説く。
…もう三十半ばの自分など、可愛いはずはないのに月城は未だに暁を、まるでやんごとなき姫君のように賛美し、愛おしげに見つめ、くちづけをくれる。
それが恥ずかしくも、身体が震え、疼くほどに嬉しい。
先ほど、光に対して嫉妬したのも、暁の心の根底にある自分に対する自信のなさからだった。
光のような完璧な才色兼備の魅力的な女性の前に立つと、自分が価値のない色褪せた存在に思えてしまうのだ。
月城も、本当は光のような何もかも備えた美しい極上の女性が良いのではないだろうかと疑心暗鬼になってしまったのだ。
「…貴方は誰よりも美しい…美しく淫らな貴方に私は未だに虜なのですよ…」
月城が暁の心を読んだかのように、熱い吐息とともに耳元で囁き、白く細いうなじを噛んだ。
「…んんっ…あ…は…あ…」
噛まれた痛みが甘い快楽の波を誘う。
暁の腰にくずくずとした気怠い快感が忍び寄る。
不意に月城が暁の身体ごと馬房の奥に連れ込む。
床に敷かれた干し草に脚を取られながら、男に引き摺られ、板張りの壁に押し付けられる。
磔のように腕を上げさせられ、更に濃密なくちづけを与えられる。
…いやらしい水音がする、性交の時にしかしないような淫靡なくちづけだ。
「…ん…っ…や…あ…」
月城の手が淀みなく暁のベルトを外し、乗馬ズボンの鈕を外した。
暁ははっと我に帰る。
「…や…だ…め…こんなところで…」
いつ誰が来るか分からない馬房の中で性交をするなど、あり得ない。
暁は月城の手を必死で抑える。
「…可愛い方だ。…そんな他愛のないことで嫉妬されて…」
「…つきし…んっ…」
暁の柔らかな薄紅色の唇が月城のひんやりとした形の良い唇に塞がれ、強く抱きすくめられる。
「…んっ…は…あぁ…ん…」
月城の熱い舌が暁の唇を押し開き、舌を求めて口内を蹂躙する。
先ほどのくちづけが不完全燃焼だった為に、埋み火のように体内に燻っていた快楽の火種がじわじわと燃え始めるのを感じずにはいられない。
暁は自分から舌を絡め、月城を求め始めた。
「…あ…ああ…は…あ…んん…っ…」
暁の薄く滑らかな舌が必死に月城の肉厚な舌に絡みつき、男の唾液を欲しがる。
「…んっ…つきしろ…すき…っ…」
「…本当に…可愛い…たまらない…食べてしまいたい…」
くちづけの合間に男は愛をかき口説く。
…もう三十半ばの自分など、可愛いはずはないのに月城は未だに暁を、まるでやんごとなき姫君のように賛美し、愛おしげに見つめ、くちづけをくれる。
それが恥ずかしくも、身体が震え、疼くほどに嬉しい。
先ほど、光に対して嫉妬したのも、暁の心の根底にある自分に対する自信のなさからだった。
光のような完璧な才色兼備の魅力的な女性の前に立つと、自分が価値のない色褪せた存在に思えてしまうのだ。
月城も、本当は光のような何もかも備えた美しい極上の女性が良いのではないだろうかと疑心暗鬼になってしまったのだ。
「…貴方は誰よりも美しい…美しく淫らな貴方に私は未だに虜なのですよ…」
月城が暁の心を読んだかのように、熱い吐息とともに耳元で囁き、白く細いうなじを噛んだ。
「…んんっ…あ…は…あ…」
噛まれた痛みが甘い快楽の波を誘う。
暁の腰にくずくずとした気怠い快感が忍び寄る。
不意に月城が暁の身体ごと馬房の奥に連れ込む。
床に敷かれた干し草に脚を取られながら、男に引き摺られ、板張りの壁に押し付けられる。
磔のように腕を上げさせられ、更に濃密なくちづけを与えられる。
…いやらしい水音がする、性交の時にしかしないような淫靡なくちづけだ。
「…ん…っ…や…あ…」
月城の手が淀みなく暁のベルトを外し、乗馬ズボンの鈕を外した。
暁ははっと我に帰る。
「…や…だ…め…こんなところで…」
いつ誰が来るか分からない馬房の中で性交をするなど、あり得ない。
暁は月城の手を必死で抑える。